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2012年10月31日水曜日

誤判断の心理学(21)老化が悪影響をもたらす傾向(チャーリー・マンガー)

今回の話題は、年をとることについてです。今度の1月でチャーリー・マンガーは89歳になります。アメリカ史上最大の実業家ジョン・D・ロックフェラーは、97歳で没しました。最近では、ウォルター・シュロスの95歳が記憶に残っています。参考までに、日本人の平均余命はこちらです。(日本語は拙訳)

なお誤判断の心理学(その20)は「薬物」の話題ですが、チャーリー自身が数行しか触れていないため、本ブログでは取り上げるのを省略しました。

(その21) 老化が悪影響をもたらす傾向
Twenty-One: Senescence-Misinfluence Tendency

年老いるにしたがって、始まる時期や進み具合は人それぞれながら、認識力が自然と衰えていきます。かなりの年になると、ほぼどんな人でも複雑な技能を新たに身につけるのが難しくなります。しかし人によっては、ずっと昔に鍛練して身につけた技能を、晩年になるまでうまく維持できることもあります。ブリッジのトーナメント戦に出た人なら、よく見かけるでしょう。

私のような年寄りは、特にあれこれしなくても、年齢からくる衰えを隠す技を身につけています。というのは、衣服のような社会的慣例が、いろんな衰えを隠してくれるからです。

みずから楽しみながら継続的に思索や学習に取り組んでいれば、不可避なことでも、ある程度は遅らせることができます。

With advanced age, there comes a natural cognitive decay, differing among individuals in the earliness of its arrival and the speed of its progression. Practically no one is good at learning complex new skills when very old. But some people remain pretty good in maintaining intensely practiced old skills until late in life, as one can notice in many a bridge tournament.

Old people like me get pretty skilled, without working at it, at disguising age-related deterioration because social convention, like clothing, hides much decline.

Continuous thinking and learning, done with joy, can somewhat help delay what is inevitable.

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