<ウォーレン・バフェットのベスト・エッセイ>
1. 2013年度バフェットからの手紙 - 投資に関するわたしからの助言(1)
ゲームで勝つのは、競技場に集中する選手です。スコアボードから目をはなせない選手ではありません。
<投資における心理学>
2. 今やっとけば金持ちになれるぞ(ハワード・マークス)
「慎重、熟慮、善行」は古来より伝わる教えです。しかし金持ちになりたいという欲望と争えば、恐慌状態の時期を除けばたいていは欲望のほうが勝ちをおさめます。
3. いつか来た道(セス・クラーマン)
弱気相場になると投資家は常に試されるようになり、その上でさらに試されます。貧弱なポジションをとっていて準備のできていない者はだれでも、下落の道は長くつづくと感じるでしょう。
4. 最悪の状況下における合理的投資家について(4)(セス・クラーマン)
市場が非効率なのは人間の本性からくるものであって(持って生まれ、深く根ざした、生ある限り続くものだ。人間は、感情に従って投資することを自覚的に選んでいるわけではない)、効率性を高めるのにそれらでは役に立たないだけだ。
<社会のありかた>
5. 海軍式のすぐれたところ(チャーリー・マンガー)
あらゆる影響を考慮して全体の利益のことを考えた結果、我々が持つべきと判断された単なる規則に過ぎません。私はその手の規則を好んでいます。そのような失敗厳禁則がいくつかあったほうが社会はうまく機能する、と思います。
6. 社会への貢献度とそれに対する報酬について(ウォーレン・バフェット)
有形の財という意味でそのほとんどは、結局は社会に属するものだと思います。たまたまこの社会でうまくやれたからといって、わたし一人で全部消費したり、一族で営々と狂ったように消費しつづけるのは節度を欠いています。
<知恵について>
7. きわめて強力な教育訓練体系のつくりかた(チャーリー・マンガー)
その際に、ぴったりのお手本となる狭い領域をさがす先は、学校教育のような脅威にさらされていない場所ではありません。そのような場所は、先に述べた非生産的な2つの心理的傾向や他の悪い影響によって強く動かされています。そうではなく、教育によって得られる効果が大きいほどやる気がいっそう高まり、学んだ結果が測定されているも同然の場所をさがすことです。
8. ハードサイエンスにおけるエートス(詳解)(チャーリー・マンガー)
学問分野を根源性の観点によって順序付け、なおかつその順序にしたがって使うこと。(中略)もっとも根源的な説明こそが最優先されること。
<企業家魂>
9. 貧しくてもハッピーだった(起業家イーロン・マスク)
すごく貧しかったのですが、私はそれを恐れたりはしませんでした。なぜなら私は貧しくても不幸ではなかったからです。(中略)貧しくてもハッピーであることは、リスクを取る際に非常に大きな助けになります。
<わずかな違いが、生死を分ける>
10. 公園のながめをあきらめきれない(ベノワ・マンデルブロ)
知り合いの中で、フランスへ移って生き延びることができたのは私たちだけだった。たいていの人は、ぐずぐずしているうちに状況がひどく悪化してしまった。