節約発投資行き
チャーリー・マンガー、ウォーレン・バフェット、バリュー投資、集中投資、バイ・アンド・ホールド、節約・倹約などの話題
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科学者のやり方
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2018年9月20日木曜日
ミクロがわかってもマクロがわかるとは言えない(『次なる金融危機』)
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『 次なる金融危機 』という本を読みました。本書の主張をまとめると、「家計部門や企業(除金融)部門の債務が、GDPと比較して高い割合へ上昇するほどに、経済危機を招きやすく、かつ回復も遅れる」というものでした。主流の経済学派からは大きく逸れた見解らしいですが、一市民としての感覚から...
2018年8月30日木曜日
(解答)なぜリスは周囲に危険を告げるのか
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前回の投稿 で取り上げたリスの問題に対する解答部です。引用元の本は『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』です。 リスの行動は、その声が意味論的情報を伝えないとした場合にのみ意味をなす。リスの「タカ警報」を考えてみよう。まず、それはぴいーっという高い音の声だ--実験が...
2018年8月28日火曜日
(問題)なぜリスは周囲に危険を告げるのか(『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』)
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少し前の投稿 で取りあげた『 広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由 』の文章から、もう1点ご紹介します。今回の内容はリスの生態に関するパラドックス的な問題です。この手の問題を解くには該当分野におけるミクロな専門知識が欠かせないと考えがちですが、例によってチャーリー・マンガー...
2018年8月16日木曜日
人類の余命(『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』)
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最近読み終えた本『 広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由 』は、個人的には引きこまれてしまう類の本で、全編をとおして楽しんで読めました。本書では、異星人(本書では地球外文明、ETCと記す)の存在を裏付ける現実的証拠がまだみつからない理由について、さまざまな分野からあげられた...
2018年2月12日月曜日
問題解決の技法(6)逆から考えよ(クロード・シャノン)
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数学者クロード・シャノンが行った問題解決に関する講演について、最終回です。今回の話題は本ブログでよく取り上げるものですが(ラベル「逆にやる」を参照ください)、いつもとは別の天才が取り上げていることでも、その威力がうかがえます。 前回分はこちら です。なお、意味段落での改行を追加し...
2018年1月16日火曜日
問題解決の技法(5)構造化せよ(クロード・シャノン)
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数学者クロード・シャノンが行った問題解決に関する講演について、5回目の投稿です。冒頭は単純な話題のように読めますが、読み進めるともっと奥行きがある話題だと感じました。 前回分はこちら です。(日本語は拙訳) 次に申し上げられるのは、「問題を構造的に分析する」という考えです。...
2017年12月24日日曜日
問題解決の技法(4)一般化せよ(クロード・シャノン)
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数学者クロード・シャノンが行った問題解決に関する講演について、4回目の投稿です。 前回分はこちら です。(日本語は拙訳) 研究活動を行う際に役立つ思考上の工夫としては、他には一般化があると思います。 特に数学上の研究では威力を発揮します。「隔絶した特殊な結果を証明する」、その...
2017年12月12日火曜日
問題解決の技法(3)異なる観点から見つめよ(クロード・シャノン)
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数学者クロード・シャノンが行った問題解決に関する講演について、3回目の投稿です。 前回分はこちら です。(日本語は拙訳) 対象となっている問題に迫る方法として他に考えられるのは、できるだけ異なった形式でその問題を記述しなおしてみることです。 たとえば言葉を変えてみたり、視点を...
2017年11月24日金曜日
問題解決の技法(2)よく似た問題をさがせ(クロード・シャノン)
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数学者クロード・シャノンが行った問題解決に関する講演について、2回目の投稿です。前 回分はこちら です。(日本語は拙訳) (前項と)非常によく似た手順ですが、似たような既知の問題を探るやりかたもあります。 これは、次のように図式的に言い表せると思います。まず、自分の抱えている...
2017年11月12日日曜日
問題解決の技法(1)単純化せよ(クロード・シャノン)
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クロード・シャノンという人物の名前は、ITや工学を専門としている方であれば見聞きしたことがあるかと思います。彼がどの領域で業績を残したのか、私自身はその程度しか知りませんでしたが、たまたま彼の講演記事を目にして興味を持つようになりました。今年の夏に刊行された伝記 『A Mind ...
2 件のコメント:
2015年6月14日日曜日
創発とは(『わたしはどこにあるのか』)
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読了したばかりの本『 〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義 』は「人間の意識」とはどのようなものなのか、科学的な説明を試みている著作です。そのなかで説明されていた「創発」という概念をはじめて知りました。チャーリー・マンガーが主張する「とびっきり効果」(Lollapal...
2014年11月10日月曜日
ブタによって浪費される学生時代(リチャード・ドーキンス)
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前々回 に取り上げた『 好奇心の赴くままに ドーキンス自伝I 』から、さらに引用します。最初は、遺伝子同士がどのように相互関連するのか比喩を使って表現した文章です。本ブログでよく取り上げる話題「モデル同士の相互作用」に通じるものがあり、ひとつの見方として参考になると思います( 過...
2014年11月6日木曜日
オックスフォードが私をつくりあげた(『ドーキンス自伝I』)
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進化生物学者リチャード・ドーキンスの自伝『 好奇心の赴くままに ドーキンス自伝I 』を読みました。出世作『 利己的な遺伝子 』を読んで以来、彼の著作は少しずつ手にするようにしています。彼の主張や熱情と同じように、情緒ゆたかな文体は濃厚なところがあり、読み手を選ぶかもしれません(わ...
2014年10月30日木曜日
物理学を理解するには(リチャード・ファインマン)
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『 ファインマン物理学(第3巻)電磁気学 』を拾い読みしていたところ、示唆に富んだ文章があったのでご紹介します。なお、原文はカルテックのWebサイトで公開されています(ただし、巻構成は日本語版と異なります)。 The Feynman Lectures on Physics ...
2014年8月2日土曜日
『人類5万年 文明の興亡: なぜ西洋が世界を支配しているのか』
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『 人類5万年 文明の興亡: なぜ西洋が世界を支配しているのか 』(著者:イアン・モリス)を読みました。原書のタイトルは"Why The West Rules - For Now"で、和訳では副題に回っています。本書では西洋がここ数世紀にわたって国際社会を支配...
2014年5月12日月曜日
デカルト『方法序説』
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デカルトの『 方法序説 』を拾い読みしていたところ、有名な一節にたどりつきました。ものごとを考えるときに還元主義的に取り組む方法です。本ブログでよく取り上げているダーウィンやチャーリー・マンガーのやりかたは、ここに通じていたのですね。岩波文庫の翻訳から引用します。 法律の数が...
2014年3月2日日曜日
わかりやすい解法が見つかりました(ベノワ・マンデルブロ)
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複雑なものごとを分析する方法として、本ブログではチャーリー・マンガーのやりかたを繰り返し取り上げています。要約すると「学術界などから借りてきた種々のモデルを使って事象を説明できるか試し、よりよい説明モデル群を見いだす」とするものです。モデル化できるということは、行く末をある程度は...
2014年1月26日日曜日
2機の飛行機が空中衝突する確率(『異端の統計学 ベイズ』)
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「ベイズの定理」と言えば「モンティ・ホール問題」が思い浮かびます。「天才」マリリン・ヴォス・サヴァントが出した回答が、「並み」の数学者たちからバカ扱いされたものです(けっきょくは彼女が正解)。ご存知の方が多いと思いますが、ウィキペディアから以下に引用します。 モンティ・ホール...
7 件のコメント:
2013年11月6日水曜日
樹木が発生するのは水を好むからではない(エイドリアン・ベジャン教授)
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『 流れとかたち ― 万物のデザインを決める新たな物理法則 』という本を最近読みました。熱力学の大家である著者はマクロな視点に立ち、無生物の物理的傾向と生物の進化さらには人間文明の方向性を、ひとつの統一原理「コンストラクタル法則」によって説明しようとしています。これは「あらゆるも...
2013年9月14日土曜日
「他の人を先に」と祈る(『わたしたちの体は寄生虫を欲している』)
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少し前の投稿 で、脳における認知のしくみを記した文章を『 脳のなかの天使 』から引用しました。今回ご紹介する文章も似た話題で、今度は別の本『 わたしたちの体は寄生虫を欲している 』から引用します。「恐怖という感情」についてです。 まずは脳が恐怖を感じるしくみについてです。 ...
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