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2011年10月21日金曜日

波があっても気にしませんよ

我が家のポートフォリオはディフェンシブの銘柄に集中投資してきました。しかし、最近の株価下落には食指が動き、いわゆる景気敏感株にも注目しています。今回は「景気敏感株」について、ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガーのコメントを引用します。今年2011年4月に行われたバークシャー・ハサウェイの株主総会を筆記してくださった方のブログからです。最後の段落になります。(日本語は拙訳)

<質問者:ソーキン> バークシャー傘下の不動産関連ビジネスの状況から察するに、住宅用・商業用を問わず不動産の市場動向について、どのようにお考えですか。

<バフェット> 短期的には、住宅用・商業用不動産の不況は[バークシャーの子会社である]Shaw, Acme, Johns Manvilleといった会社の成績に悪影響を及ぼしています。ですが、我が国では世帯数は増加傾向ですし、それにつれて住宅も建設されていくので、バークシャーの各社は、住宅建設が戻ってきたときに利益を挙げられる絶好の位置につけています。[バークシャーの子会社である]See's Candyは1年のうちの8ヶ月間は赤字です。この商売は季節変動が大きいのですが、必ずクリスマスがやってくるのはわかりきっています(何しろ、これまでに2000年も続いてきたことですから)。季節変動の大きな会社と景気に敏感な会社とは、同じような観点で捉えることができます。考慮する期間を長くすればいいのです。利益に波があっても、20年間ぐらいでみたときに安定していれば問題ありません。

<マンガー> 波があっても気にしませんよ。いいビジネスだったらね。

53. (Sorkin): Do you have any insight into the state of the residential and commercial real estate markets as a result of BRK’s position in businesses peripheral to real estate?

Buffett: In the short run, the impact of the crisis on residential and commercial real estate has been terrible for Shaw, Acme, and Johns Manville. This country will build houses commensurate with household growth and BRK’s companies are in a great position to make money when homebuilding normalizes. See’s Candy loses money eight months of the year. But they understand the seasonal patterns of the business and know that Christmas will come (‘They have 2000 years on their side”.) Looking at seasonal companies is like looking at cyclical companies. You just need a longer time frame. It does not matter if the returns come in a lumpy manner if they come consistently for 20 years.

Munger: We don’t care if it’s lumpy as long as it’s a good business.

20年間はともかく、少なくとも景気循環の1,2回は念頭において、競争優位性を分析したほうがよさそうですね(参考記事はこちらです)。

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