そこまでお話ししたあとに、5番目のバケツに対してわたしとチャーリーが特別な親近感を抱かないとしたら、わたしどもは人間としてどうかしていると思います。100万人を超える個人投資家のみなさんがもっぱら信頼して、未来に何が起ころうと自分たちの持分の扱いをわたしどもに任せているのですから。当社の仲間に加わった彼らは、株主をやめるつもりはありませんでした。そして、わたしどもが共にしていた当初のパートナーと同様の心持ちを抱いていました。実際のところ、パートナーシップ時代からの多数の投資家や、さらにはその後裔のみなさんは、かなりのバークシャー株を保有しつづけています。
そのような古株の典型としてスタン・トルーセン氏があげられます。彼は快活な気前のよいオマハの眼科医で、わたしの友人でもあります。2020年11月13日には100歳になりました。スタンは1959年にまだ若きオマハの医師10名とともに、わたしを加えたパートナーシップを設立しました。彼らは新たな組織にEmdee(エムディー)と独創的な名前を付けました。わたしと妻はわが家に彼らを招き、お祝いの夕食会を毎年催しました。
1969年にわたしたちのパートナーシップがバークシャー株を分配したときに、医師たちの全員が受けとった株をそのまま保有しました。投資や会計の細かなことがわからなかったのかもしれません。しかし彼らは、バークシャーにおいてもパートナーの一人として扱われることは理解していました。
Emdee時代からのスタンの親友2名は、今では90代後半の年齢になりましたが、なおもバークシャー株を保有しています。チャーリーが97歳、わたしが90歳である事実とあわせると、この集団における仰天の永続力からは興味ぶかい疑問がわいてきます。もしかして、バークシャー株を保有すると寿命が延びるのではないかと。
(つづく)
All of that said, Charlie and I would be less than human if we did not feel a special kinship with our fifth bucket: the million-plus individual investors who simply trust us to represent their interests, whatever the future may bring. They have joined us with no intent to leave, adopting a mindset similar to that held by our original partners. Indeed, many investors from our partnership years, and/or their descendants, remain substantial owners of Berkshire.
A prototype of those veterans is Stan Truhlsen, a cheerful and generous Omaha ophthalmologist as well as personal friend, who turned 100 on November 13, 2020. In 1959, Stan, along with 10 other young Omaha doctors, formed a partnership with me. The docs creatively labeled their venture Emdee, Ltd. Annually, they joined my wife and me for a celebratory dinner at our home.
When our partnership distributed its Berkshire shares in 1969, all of the doctors kept the stock they received. They may not have known the ins and outs of investing or accounting, but they did know that at Berkshire they would be treated as partners.
Two of Stan’s comrades from Emdee are now in their high-90s and continue to hold Berkshire shares. This group’s startling durability - along with the fact that Charlie and I are 97 and 90, respectively - serves up an interesting question: Could it be that Berkshire ownership fosters longevity?
2021年3月11日木曜日
2020年度バフェットからの手紙(6)もしかして長生きの秘訣だろうか
2020年度「バフェットからの手紙」より、前回の投稿につづいて今回は5番目のバケツに区分されるバークシャー株主の話題です。(日本語は拙訳)
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