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2013年5月12日日曜日

個別銘柄の価値に着目すること(ジョン・テンプルトン)

ジョン・テンプルトンの「投資で成功するための16のルール」から、今回はルールその6「着目するのは投資対象の価値であって、市場動向や景気の見通しではない」の説明文をご紹介します。引用元はこちらです。(日本語は拙訳)

(ルールその6) 着目するのは[投資対象の]価値であって、市場動向や景気の見通しではない

株式市場は「株式」を売買する市場だということを、賢い投資家は理解しています。強気相場の勢いによって個々の銘柄が持ち上げられることもありますが、究極的には市場を決めるのは個別銘柄であり、その逆ではありません。市場動向や経済情勢ばかりに目を向ける投資家があまりに多すぎます。しかし個別の銘柄をみれば、弱気相場でも上げていたり、強気相場でも値下がりしています。

株式市場と経済は常に同じ足取りで歩むとはかぎりません。景気が後退局面でなくても弱気相場はやってきますし、企業収益が全体的にみて悪化してもそれにあわせて株価が下落するともかぎりません。ですから市場動向や経済の見通しにもとづいて株を買うのではなく、あくまでも個別銘柄の状況をみて買うことです。

No.6 BUY VALUE, NOT MARKET TRENDS OR THE ECONOMIC OUTLOOK

A wise investor knows that the stock market is really a market of stocks. While individual stocks may be pulled along momentarily by a strong bull market, ultimately it is the individual stocks that determine the market, not vice versa. All too many investors focus on the market trend or economic outlook. But individual stocks can rise in a bear market and fall in a bull market.

The stock market and the economy do not always march in lock step. Bear markets do not always coincide with recessions, and an overall decline in corporate earnings does not always cause a simultaneous decline in stock prices. So buy individual stocks, not the market trend or economic outlook.

4 件のコメント:

  1. == テンプルトンのルール ==
    高騰する日本市場ですが、その熱に浮かされたり、感情に流されたりすることなく企業の状況を見て売買を行う投資家が日本にどれほどいるか疑問の残るところです。
    皆が買っているから買う、儲けるチャンスを失いたくないから買うといった動機では「失敗」が約束されているようなものです。
    私は、テンプルトン卿のアドバイスである「自分の投資方法について反省すべきときは最大の誤りを犯したときではなく、最大の成功を収めたときだ。」に従い、自分自身を見つめなおしています。市場の熱気から少し自分を遠ざけるのにも最適です。

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  2. == ブロンコさん、ありがとうございます ==
    ブロンコさん、こんにちは。
    「失敗が約束されているようなもの」とありますが、「自分は失敗しない」と考える人が多いかもしれませんね。ニュートンが南海バブルでやけどしたことをふりかえると、知性と理性は一致しないにしても、自己過信はひどく御しがたいものと感じています。少し心配症ぐらいでちょうどいいのかもしれませんが、それではどの程度かと聞かれれば、自分では歯切れのよい答えを出せません。
    テンプルトン卿のアドバイス「最大の成功を収めたとき」こそ反省の時という言葉を重く受けとめたいものです。相反する感情にどうやって折り合いをつけるか、課題としてとらえたいと思います。
    余談ですが、ご紹介いただいた『ロッキード・マーティン巨大軍需企業の内幕』、ようやく順番が回ってきて来週あたりに読めそうです。
    どうもありがとうございました。
    それでは失礼致します。

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  3. == No title ==
    本と言えば、最近アマゾンでIBMに関する古本を数冊買いました。
    先日の株価急落時にIBMに投資しました。
    ??BMをはじめ、アップル、マイクロソフト、インテルは投資指標から見ると非常に割安であることはご存じかと思います。
    これらの企業がこれからどうなっていくのかという点で考えたときに、ビル・ミラーの次の言葉を参考にしました。
    「IBMに注目する理由としては、同社が約100年の歴史を有している点も挙げられる。設立からそれほど年数が経っていないグーグルのような新興企業は分析するのに十分なデータがない。対照的に、投資家はIBMについて100年近くのデータを参照できる。IBMがこれまで株式市場でどのように評価され、様々な経済状況下でどのように対応してきたかというデータが蓄積されている。」
    ??BMが持つテクノロジーについては正直なところよく分かりませんが、自分自身が本などを通じて得てきたことに今回の急落が合わさって投資にいたりました。
    今回仕入れた本を読み、さらにIBMのことを理解できるようになれればと考えています。

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  4. == IBMについて ==
    ブロンコさん、追記いただきましてありがとうございます。
    IBMのことはわたしも数か月前に若干ながら調べました。割安だったHPやDELLを調べる一環だったのですが、直近の6-7年をみるかぎり、当社では戦略がうまく遂行されているようにみえます。まるで稼ぎ頭となるソフトウェア部門(ライセンスやサブスクリプション)へ利益が流れ込むように、他事業が巧みに構成・運営されているようです。一見だけではわかりにくいですが、強力なMoatを築いていると感じました。ブロンコさんの目にとまるような、骨太なMoatを持つ企業ではないでしょうか。
    いつも実践的なご意見や情報をありがとうございます。それでは失礼します。

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