今年度は企業分析にほとんど時間を費やさなかったこともあり、株式はあまり購入しませんでした。また売却のほうも小さな割合にとどまり、ポートフォリオ構成は昨年度とそれほど変わっていません。ただし、それなりの期間にわたって継続投資してきた企業には、以前とは異なる捉えかたをするようになってきたものもあります。来年度は、そういった企業の現状を見つめ直したいと考えています。
銘柄ごとの売買概況は、以下のとおりです(銘柄コード順)。また昨年度分の同種の投稿はこちらです。
<新規購入(New Buy)>
・塩野義製薬(4507); 夏に購入。
<買増し(Add)>
・メック(4971); 春と夏に購入。
・アップル(AAPL); 以前記載したように、1月に購入。
<現状維持(Hold)>
・日進工具(6157)
・日精エー・エス・ビー機械(6284)
・マニー(7730)
・任天堂(7974)
・インテル(INTC)
・モザイク(MOS)
・従来からの主力銘柄
<一部売却(Reduce)>
・クラレ(3405)
・バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)
・マイクロソフト(MSFT)
・iShares シルバー・トラスト(SLV)
・従来からの主力銘柄
<全部売却(Sell)>
・日東電工(6988)
・しまむら(8227); 春と秋に売却。
・ウィートン・プレシャス・メタルズ(WPM)
お久しぶりです。年の瀬にbetseldomさんの記事を読むことができてうれしく思います。
返信削除私事で恐縮ですが、今年は以前から投資していた3910という小型株を通じ、非常に濃密な経験を得ることができた年となりました。
同社との出会いは2016年の秋頃で、決算情報などから小規模ながらネットワーク効果等の競争優位性を有する企業と判断し、一定規模の資金を投じていました。
しかし、2018年にライセンス料未払いによる決算書の遡及修正とそれに伴う賠償金(特別損失)の計上という不祥事が発生。そこに業績予想の下方修正、マクロ市場のリスクオフなどが重なり、同社の株価は当時の最高値から約70%下落。私自身も多額の含み損を余儀なくされました。
そうした状況の中で、私はチャーリーやウォーレンの教えに照らして同社を再評価した結果、これは「優れた企業が解決可能な一時的問題に直面した」ケースに該当すると判断し、大規模な買い増しを実行。半年以上の買い増しを続けた結果、同社がポートフォリオの80%超を占める規模に至りました。
その後、2019年の中間決算で旺盛な需要を根拠にした業績予想の上方修正が行われ、同社の株価は最安値から4倍近くまで上昇。私自身も満足のいくリターンと、自らの投資行動に対する自信を得ることができました。
このような投資行動を実行できたのは、betseldomさんの記事を通じてチャーリーやウォーレンの哲学に触れることができたためであり、ご報告も兼ねてコメントさせていただきました。大変感謝しております。
リュウジさん、ごぶさたしておりました。実体験に関するコメントを寄せてくださって、どうもありがとうございました。
削除投資対象の企業に向き合いつづけて大きな成果をあげられたとのことで、おめでとうございます。うらやましく感じるとともに、その向き合う姿勢に頭が下がります。最近は投資に関して手も頭もほとんど動かしていなかったので、よい刺激となりました。
春過ぎには本ブログの投稿を再開するつもりです。何かの機会にご覧いただければと存じます。
それでは失礼します。
初めまして、ブログ自体はだいぶ昔から回覧していたのですが、コメントは初めてさせて頂きます。
返信削除このブログを通して、バフェットさんの考えに触れ投資に興味を持つようになりました。その時は、とても感動して、まるで人生において大切な宝物を見つけた気分でした。そのきっかけをくださったbetseldomさんには、とても感謝しております。
不躾なのですが、質問があります。
最近、私は長期投資の売りのルールについて考えています。バフェットさんに関した本には、よく買いのルールについては詳細に書いてあるのですが、売りには殆ど言及されていない気がします。
バフェットさん自身、素晴らしい銘柄を永久に保有するという話はよく聞くのですが、個人的には永久と言われても少しピンときていません。
そこで、質問なのですが、betseldomさん自身は、銘柄を売買する際には、どういった売りのルールを設けているのでしょうか?損切りなどは取り入れているのでしょう?
過去に似たような記事がありましたら申し訳ないです。お忙しいと思いますが、簡単にでも教えて頂ければ幸いです。
これからも、活動を陰ながら応援しております!
トシユキさん、はじめまして。コメントをくださり、どうもありがとうございます。「大切な宝物を見つけた」とのことですが、チャーリーやウォーレンを知ることができたのは、わたしにとっても画期的なことでした。
削除さて本題です。まずはじめに、「最上の助言を欲するのであれば、最上の人物にたずねること」が、もっとも優れたやりかただと思います。その意味でトシユキさんにおすすめしたいのは、チャーリー・マンガーとフィル・フィッシャーからの助言です。
・マンガー
「我々は売るためにではなく、ずっと保有し続けるためにビジネスを買ってきました。これこそ、まさに前向きな生き方ですよ」
(引用元) https://betseldom.blogspot.com/2012/05/mf-13.html
・フィッシャー
「ほんとうに大切なことは、ときが経つほど大きな価値を生み出してくれる株は決して売らない、ということなのです」
(引用元) 『フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために』 p.187
これらの箴言を裏返すことで、「どのような株式をいつ買うべきなのか」を導き出せると考えます。一方で、その基準に及ばない株式を購入した場合は、売却基準を現実的な水準で適宜設定してよいものと、個人的にはとらえています。
以上でお答えはおしまいです。しかしトシユキさんの問いかけはわたしにとっても重要なものなので、長めの蛇足になりそうですが、少し時間をかけてこれまでの行動や考えをまとめさせてください。3月上旬にはウォーレンのレターを訳すつもりなので、それ以降のお返事になる見込みです。
しばらく猶予を頂くことになります。ひとまず失礼します。
丁寧なご回答、ありがとうございます。
削除今までは、記事を読むだけだったので、なんだかbetseldomさんと投資について少し話が出来たようで、感動してしまいました。
次のレターも楽しみにしております。
それでは、連投失礼しました。