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2011年9月19日月曜日

Buy-Low-Sell-Highアプローチ

これまではお盆や年末年始といった休みの際に、一つ前の四季報を図書館で借りて一通り目を通し、その時期に割安な優良企業を探していました。そのペースですと、新規に投資できた企業は1年間につき1,2件がいいところでした。この8月になって時間が取れたのでゆっくりしようと思っていたのですが、矢先に相場全体が下がりました。そのため、急遽集中して企業分析に取り組んでいます。せっかくの機会ですので新規投資先が追加できれば、と期待しています。

ROCE(例えばROEやROA)の高い企業の株価を以前から継続監視してきましたが、ここにきて人気の一流企業が安値で取引されています。触手が伸びそうな価格です。とりわけ気になるのが日東電工、旭硝子の二社です。深いとは確信できませんが、それなりのMoat(=経済的な堀)を有する企業です。

しかし、それらを超えて格段の安値をつけている企業があります。こちらは思わず飛びつきたくなる価格です。ただし市場の評価が低いのはそれなりの理由があるのでしょう。一見したところ、Moatが持続するのかどうか、判断しにくい企業ばかりです。成長性や収益性が遠からず低下するのではないかという不安が渦巻いています。でも、こういう局面こそ絶好の機会です。あとは自分自身で玉と石を見極められるかどうかです。と言っても、「これは玉だ」とすぐに見分けられればいいのですが、今回の候補企業については勉強不足で、気持ちが揺らいでいます。

ユーロ危機や円高のため、経済の見通しは暗いようですが、精力的に投資先を探したいこの頃です。

なお、表題の「Buy-Low-Sell-Highアプローチ」ですが、ウォーレン・バフェットの師匠だったベン・グレアムが著作「The Intelligent Investor」の一節で挙げているものです。そこでは次のような文章を書いています。(日本語は拙訳)

実のところ「抜け目ない投資家」とは、そもそも「皆が売り払うような下げ相場で買いに回り」、「皆が買っている上げ相場で売り払うような御仁」を指す言葉でした。
In fact, a classic definition of a "shrewd investor" was "one who bought in a bear market when everyone else was selling, and sold out in a bull market when everyone else was buying."


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