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2022年1月27日木曜日

投資信託を買う投資家の平均的な成績(ハワード・マークス)

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ハワード・マークスをとりあげた前回投稿のつづきで、投資信託を買う投資家一般を評した話題です。(日本語は拙訳)

上述した人たちのような誤った行動[未訳]を、投資家は本当にとっているのでしょうか。これには数多くの事例が証拠としてあげられています。たとえばある調査研究では、「投資信託に資金を投じる平均的な投資家は、平均的な投資信託よりも劣った成績をあげている」としています。どうすればそのようなことになるのか。持分を単に保有しつづければ、あるいは投資家自身が起こす過ちが無秩序であれば、平均的な投信投資家は語義どおり平均的投信と同じ成果をあげるものです。では、いかにしてその研究結果どおりになるのか。それには結果的に、投資家がこれから好成績をあげるファンドへ投じていた資金を減らし、これから成績が悪化するファンドへの資金配分を増やす必要があります。別の言いかたをしてみましょう。「投信を買う投資家とは平均的にみれば、直近で最高の成績をあげたファンドに付いていくために(それゆえ帰り道を味わうでしょう)、最悪の成績だったファンドを売却する傾向がある(価格回復の可能性を捨ておいて)」。

Do investors really make behavioral errors such as those I've described? There's plenty of anecdotal evidence. For example, studies have shown that the average mutual fund investor performs worse than the average mutual fund. How can that be? If she merely held her positions, or if her errors were unsystematic, the average fund investor would, by definition, fare the same as the average fund. For the studies' findings to occur, investors have to on balance reduce the amount of capital they have in funds that subsequently do better and increase their allocation to funds that go on to do worse. Let me put that another way: on average, mutual fund investors tend to sell the funds with the worst recent performance (missing out on their potential recoveries) in order to chase the funds that have done the best (and thus likely participate in their return to earth).

2022年1月20日木曜日

0.8%の期間を逃すな(ハワード・マークス)

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オークツリーのハワード・マークスが1月13日付でメモを公開していました。今回は株式売買の「売り」に関する話題を取りあげています。一般的な内容なので、参考になると思います。いくつかの文章をご紹介していきます。(日本語は拙訳)

Selling Out (Oaktree Capital Management)

[マネー・マネージャーの]ビル・ミラーが触れた[株価の]「急騰」とは、どのようなものでしょうか。J.P.モルガン・アセット・マネジメント社が著した2019年版『引退に関する手引』にでてくる数字が、[投資情報サイトの]モトリー・フールの記事(2019年4月11日付)に引用されていたので、取りあげます。1999年から2018年までの20年間におけるS&P500の上昇率は、年率5.6%でした。しかし最上の10日間(全取引日に対する割合は約0.4%)を逃すと、上昇率は年2.0%にとどまるとのことでした。また最上の20日間を逃した場合、儲けがまったくあがらなかったとしています。過去を振り返ってもたびたび見られたように、結局のところ投資利益は少ない日々に集中していました。それにもかかわらず、頻繁に行動を起こす投資家諸氏は市場との出入りをくりかえします。売買取引で生じる費用を負担し、譲渡所得にかかる税を支払い、前述した「急騰」を逃すリスクをとりつづけています。

 

What are the "sharp bursts" Miller talks about?  On April 11, 2019, The Motley Fool cited data from JP Morgan Asset Management's 2019 Retirement Guide showing that in the 20-year period between 1999 and 2018, the annual return on the S&P 500 was 5.6%, but your return would only have been 2.0% if you had sat out the 10 best days (or roughly 0.4% of the trading days), and you wouldn't have made any money at all if you had missed the 20 best days.  In the past, returns have often been similarly concentrated in a small number of days.  Nevertheless, overactive investors continue to jump in and out of the market, incurring transactions costs and capital gains taxes and running the risk of missing those "sharp bursts."

2022年1月3日月曜日

2021年の投資をふりかえって

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 今年度は魅力的な機会をみつけられず、ひとにぎりの銘柄を追加購入しただけでした。一方の売却については、全般的に好調な米国株から2銘柄を売却しました。その結果、昨年と同様に手元資金を純増させています。


銘柄ごとの売買概況は、以下のとおりです(銘柄コード順。リンク先は株価チャート)。また、昨年度分の投稿はこちらです。


<新規購入(New Buy)>

なし。ただし調査検討中の銘柄が1社あり。


<買増し(Add)>

・武田薬品工業(4502); 1年間にわたって都度購入。

・日精エー・エス・ビー機械(6284); 11月に購入。


<現状維持(Hold)>

・クラレ(3405)

・塩野義製薬(4507)

・メック(4971)

・日進工具(6157)

・マニー(7730)

・任天堂(7974)

・アップル(AAPL)

・バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)

・インテル(INTC)

・iShares シルバー・トラスト(SLV)

・従来からの銘柄


<一部売却(Reduce)>

・マイクロソフト(MSFT); 夏から秋に売却。ひきつづき、大部分は現状維持。


<全部売却(Sell)>

・モザイク(MOS); 春に売却。