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2012年8月28日火曜日

経営者の能力をみるには(ウォーレン・バフェット)

今回は、ウォーレン・バフェットが1991年にEmory Business Schoolで行ったスピーチから「経営者の能力をみわける方法」のくだりをご紹介します。この話題は「投資家が見極めるべき5項目」の2番目と関係するものです。『Seeking Wisdom』からの孫引きです。(日本語は拙訳)

経営者の力量があるかどうか判断するには、どんな発言をしているかではなく、過去の実績をしらべてみるのが一番です。バークシャー・ハサウェイではビジネスを買収しても引き続き経営をお願いしているので、平均打率は保証されたようなものです。例えばファニチャー・マートを経営するブラムキン夫人の場合、500ドルの元手から始めて50余年、今では税引前で1,800万ドルの利益をあげるようになりました。彼女が有能かどうかは一目瞭然ですね。つまりは過去の成績こそ一番あてになる、これに尽きるわけです。

The best judgment we can make about managerial competence does not depend on what people say, but simply what the record shows. At Berkshire Hathaway, when we buy a business we usually keep whoever has been running it, so we already have a batting average. Take the case of Mrs. B. who ran our Furniture Mart. Over a 50-year period, we'd seen her take $500 and turn it into a business that made $18 million pretax. So we knew she was competent...Clearly, the lesson here is that the past record is the best single guide.


実績を重視するウォーレンの方針については、過去記事「かなりの世間知らずですね」でも取り上げています。

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