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2011年10月5日水曜日

チャーリー・マンガーとは何者か(1)評判

チャールズ・T・マンガー(87)は、ウォーレン・バフェット(81)が会長兼CEOを務めるバークシャー・ハサウェイの副会長です。ウォーレンはマスコミで取り上げられることが多く、また温厚な性格から多くの人に親しまれています。一方、チャーリー・マンガーはマスコミにあまり登場しません。彼を「ウォーレンの右腕」と呼ぶこともありますが、近しい人による評価のほうが的確なので、いくつかご紹介します。引用元はいずれも「Poor Charlie's Almanack」からです(日本語は拙訳)。

初めはビル・ゲイツです。ウォーレンとの交友が深まり、今ではバークシャーの社外取締役も務めています。ちなみに2010年にバークシャーから支払われた金銭は約20万円でした(Proxyのp.6)。取締役会3回出席にかかる実費分ですね。

ウォーレンの抱いていた高い期待をチャーリーは超えていましたね。彼のような多彩に物事を考えられる人には、いまだお目にかかったことがありません。ビジネスや経済の本質から学生寮や双胴船の設計に至るまで、彼に並ぶ人はいませんよ。

Charlie exceeded even the high expectaions that Warren set. He is truly the broadest thinker I have ever encountered. From business principles to economic principles to the design of student dormitories to the design of a catamaran he has no equal.


次に、ウォーレンの妻スーザン・バフェット(故人)です。

質問者「ウォーレンとチャーリーが初めて会ったときはどんな様子だったのですか」
スーザン「ウォーレンはだんだん聞き役に回って、チャーリーが会話の中心になるなんて、珍しいこともあるわと思いました。だって初めてだったのよ、そんなのって。いつもはウォーレンが話を仕切る役なのに、その晩はお株を奪われて、すっかりチャーリーに降参している様子だったわ」

Tell us about Warren and Chalie first meeting one another.
It was amazing to me to see Warren get quieter and let Charlie take the lead. I had never seen that before. Warren always took that role, and I'd never seen anybody take that away from him, and he relinquished it to Charlie that night.


最後にウォーレンの長男ハワードです。

私の発言が脈絡ない形で引用されていたことがあります。「知っている人の中で誰が賢いかといえば、父は二番目で、一番はチャーリーですね」と言ったというやつですが、親子仲睦まじくやりたいので、そういう記事についてはノーコメントとしています。

I've been quoted in the past (out of context, of course) as saying my father is the second smartest person I've ever known, Charlie being the first. To keep peace i my family, I have no comment on such reports.

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