<ウォーレン・バフェット> コロニアル・ウィリアムズバーグ[バージニア州にある野外博物館の街]を訪れてみるとわかりますが、わたしも数回行ったことがあり、1976年には実際にそこでジミー・カーターとジェラルド・フォード[どちらも元大統領]の論戦を観ました。しかし、[建国]当時は黒人にとって好ましい時代ではなかったですし、女性にとっても良い時代ではありませんでした。そうだとしても、1776年の宣言で「すべての人間が生まれながらにして平等なことは自明である」と信じた米国民がその実現をめざすという観点に立てば、その範疇に含まれる人たちの待遇が大幅に改善される可能性は、明らかに存在していました。その後、この国は発展を遂げ、良き社会を築いてきました。また、ときが経つとともにますます良くなることでしょう。次のスライドに進みますと、このスライドで順番が正しいか確認しますが、この場で振り返ってきたように、さまざまな事実の良し悪しをみてきたことで、はっきりわかるかと思います。1776年に謳われた大志を、実際のところ1776年の文書は現実を映したものではなく、大きな志を湛えた(たたえた)ものでしたが、この国の人々はその志を実現しようと力を尽くしてきました。道のりはまだ続きますが、かさねて申し上げておきます。次のスライドにあるとおり、決してアメリカの失敗に賭けてはいけません。
(Warren Buffett 59:02)
When you go to Colonial Williamsburg, I've been there a couple of times, as a matter of fact, I watched the debate between Jimmy Carter and Gerald Ford there in the 1976, and it was not a great time to be black, it was not a great time to be a woman, and both of those categories still certainly got potential for significant improvement in terms of fulfilling that pledge made in 1776 about how we believe that it's self-evident that all men were created equal, but we have made progress, we are a better society, and we will, as the years go by. If you'll move to the next slide, and I believe that, and I think, let's see if I can get these slides in the proper order here. I believe that when you get through evaluating all of the qualitative facts, what we have done toward meeting the aspirations of what we wrote in 1776, what we wrote in 1776 wasn't a fact, but it was an aspirational document, and we have worked toward those aspirations, and we have a long way to go, but I'll repeat, if you move to the next slide, that never, never bet against America.
蛇足になります。上にあげたウォーレンの発言は1か月前になされたものですが、それがちょうど現在のアメリカの情勢を反映しているように見えます。しかしそれは単なる偶然ではなく、ウォーレンや彼の仲間にとって、重要で根深い社会問題として日ごろから考えずにはいられなかったからこそ、言葉になったのだろうと想像します。
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