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2013年9月1日日曜日

ビリヤードでもテニスでもチェスでもない(チャーリー・マンガー)

チャーリー・マンガーによる講演『経済学の強みとあやまち』の14回目です。前回だされた問題の答えにあたる部分です。(日本語は拙訳)

視覚と手指を反射的に協調させることが多く要求されるものではないでしょう。85歳にもなる人が全国ビリヤード大会で勝てることはないですから。テニスともなればなおさらで、まずあり得ません。さらに彼は指摘しました。チェスも無理ですね。この物理学者はとてもうまい指し手なのです。なぜならば、厳しいゲームだからです。システムが非常に複雑ですし、多大なスタミナも要求されます。ここまできて彼は思いあたり、チェッカーのことに思い至りました。「ああそうか、そのゲームなら85歳になった時でもいろいろ経験してきたことが最高位へと導いてくれますね」。

はたして、それが正解でした。

それはともかく、逆方向と順方向に発想を逆転させながら、そういった頭で考える謎解きをすることをお勧めします。併せて経済学の世界では、ここで示したような小さなスケールでのミクロ経済学に熟達するのがよいでしょう。

It can't be anything requiring a lot of hand-eye coordination. Nobody eighty-five years of age is going to win a national billiards tournament, much less a national tennis tournament. It just can't be. Then, he figured it couldn't be chess, which this physicist plays very well, because it's too hard. The complexity of the system and the stamina required are too great. But that led into checkers. And he thought, "Ah ha! There's a game where vast experience might guide you to be the best even though you're eighty-five years of age."

And sure enough that was the right answer.

Anyway, I recommend that sort of mental puzzle solving to all of you, flipping one's thinking both backward and forward. And I recommend that academic economics get better at very small-scale microeconomics as demonstrated here.

3 件のコメント:

NIGHT さんのコメント...

== チェッカーですか。。。 ==
こんにちは。
チェッカーですか。。。全然知らなかったです。
それにしても、この問題編と解答編に分けられると、ついつい
考えてしまい、非常に楽しいです。

betseldom さんのコメント...

== NIGHTさんへ ==
NIGHTさん、こんにちは。
コメントをありがとうございました。
「チェッカーですか。。。」の点々に込められた想いは、わたしも同感です。チャーリーも外国人向けに話しているつもりはなかったでしょうから、文化の違いを味わえたことで良し、といったところでしょうか。
問題編と解答編をお楽しみくださっているということで、こちらはチャーリーも本望だと思います。このシリーズでは、あと1,2問出せるかと思います。ちなみにわたし自身は、チャーリーの問いに対してほとんど正解を答えられていません。
ちょっとしたコメントでもうれしいものです。またよろしくお願いします。
それでは失礼します。

betseldom さんのコメント...

== (追伸)NIGHTさんへ ==
NIGHTさん、
申し遅れました。ウォーレン・バフェットの『Tap Dancing to Work』ですが、わたしのほうは横着をして和訳が出るのを待っています。楽しみですね。