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2011年9月24日土曜日

最終的には最高の報いが得られる

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強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち...

この言い回しをどこかで目にされた方は少なくないかと思います。大投資家ジョン・テンプルトンがモットーとしていた言葉です。彼の言葉にはもっと心の支えになるものがありますので、そちらをご紹介します。

他人が絶望して売っているときに買い、他人が貪欲に買っているときに売るには、最高の精神的強靭性が必要となるが、最終的には最高の報いが得られる。

上の言葉はどちらも『テンプルトン卿の流儀』からの引用です。この本は彼の親族が書いたものですが、テンプルトン卿(=ジョン・テンプルトン)直伝の心構えや方針が描かれており、参考になります。超然とした卿の振舞いには、どこか清々しい印象が残ります。

株式投資を始めて10年強になりますが、大きな下げ相場を2回経験しました。タイミングをみて売り買いするのは苦手なので、ポートフォリオの株価が大きく下げても売らずにそのままにしています。株価以上の価値があると自分なりに納得しているので、今では「短期の株価変動は、日々の天気の変化のようなもの」と考えています。そうはいっても、ポートフォリオの時価が下がるのをみれば苦しいものです。そんなときには、成功した投資家たちの言葉を毎日のように噛みしめて、気を紛らわせてきました。テンプルトンの言葉も、その一つです。

話は変わりますが、ここ2日間で銀価格が大きく下落しました。ETF銘柄のSLVですが、9/21(水)の終値で$38.5だったのが、昨日9/23(金)は$29.98です。22%の下落です。昨晩は$32.3で少し買い増しして床についたのですが、そこからさらに下がっていました。2008年夏の大きな下落を思い出します。月曜日以降も注視したいものです。

2011年9月23日金曜日

我が家の支出の総括

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このブログでは我が家で日常的に取り組んでいる具体例をご紹介していきます。
あくまでも家計の一環として実践しているものなので、月並みな話題に終始するかもしれませんが、ご容赦ください。投資とは若干異なり、節約の工夫は各家庭でそれほど違いがでないのかもしれません。

初めに、肝心かなめの収支がどのようになっているのか触れておきます。
結婚してから10年ちょっとになりますが、それ以前の独身浪費家時代から家計簿だけは
欠かさずにつけていました。当時から愛用していたのがシェアウェアの「ひかる」です。
結婚後も妻に合わせてもらい、共同で入力し続けています。

下の図は、結婚直後から数年間に渡る我が家の支出状況です。クリックすると大きな図が表示されます。









この図以降の2006年11月からは新しい引越し先に移り、現在に至っています。金額の増減が相殺されて変化があまりないため、続きの図は省略しました。また本稿では節約が趣旨のため、収入についても省略します。

過去を振り返ってみますと、結婚後2年間ぐらいで支出面での生活の見直しを行っています。その後は現時点まで変動の少ない支出金額となっています。

今後は、この図を念頭に置きながら、話題に触れたいと考えております。

2011年9月22日木曜日

気に入っている株が値下がりしたら

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ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストのどちらのWebサイトも、トップ記事は株式相場の下げを取り上げています。MarketWatchでは「ダウ、350ポイントの下げ」とのこと。アメリカ、欧州、そして中国と、どこも先行きの暗い経済ニュースばかりです。

バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガーであれば、買いを始めるのはまだ先だと思いますが、下げ相場での心がけとして「Poor Charlie's Almanack」で紹介されている彼のコメントをご紹介します。(日本語は拙訳)
もう何十年もやってきたことですが、我々が気に入っている株が値下がりしたら、たいていは、もっと買い続けました。何かが起きて自分の判断が間違っていたということになれば、売ってしまえばいいのです。でも自分の判断に自信があるんだったら、安値に乗じてもっと買うべきです。

Over many decades, our usual practices is that if [the stock of] something we like goes down, we buy more and more. Sometimes something happens, you realize you're wrong, and you get out. But if you develop correct confidence in your judgement, buy more and take advantage of stock prices.

というわけで、私もバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)を少しだけ買い増ししました。今回の単価は$65.58です。前回に買ったのは2009年3月9日で、単価(調整済)は$46.04でした。

2011年9月20日火曜日

お金持ちの特徴を三つ挙げよ

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蓄財を意識し始めたのは、結婚してから1年ほど経った頃でした。参考になる本を何冊か購読しましたが、そのうちのひとつ『となりの億万長者―成功を生む7つの法則』は、当時は楽しみながら何度も読み返したものです。

ご存知のない方のために同書の概要を説明しますと、アメリカの1万人を超える億万長者(資産額の最頻値は1億円強)にアンケートを行い、彼らの思考や行動がどのようなものか、とりまとめています。

著者が最初に挙げているトピックがずばり、
金持ちの特徴を三つの言葉で言い表わせば、倹約、倹約、倹約、である。

さらにキツイのは、ある億万長者の言葉。
うちのワイフの財布のひもをゆるめるのは不可能だ!

結婚してから知ったのですが、私の妻にもこの言葉がぴったり当てはまります。振り返ってみれば幸先のよいスタートを切れたわけですが、当時浪費家だった私にとっては、それなりの心労が続いたものでした。

2011年9月19日月曜日

Buy-Low-Sell-Highアプローチ

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これまではお盆や年末年始といった休みの際に、一つ前の四季報を図書館で借りて一通り目を通し、その時期に割安な優良企業を探していました。そのペースですと、新規に投資できた企業は1年間につき1,2件がいいところでした。この8月になって時間が取れたのでゆっくりしようと思っていたのですが、矢先に相場全体が下がりました。そのため、急遽集中して企業分析に取り組んでいます。せっかくの機会ですので新規投資先が追加できれば、と期待しています。

ROCE(例えばROEやROA)の高い企業の株価を以前から継続監視してきましたが、ここにきて人気の一流企業が安値で取引されています。触手が伸びそうな価格です。とりわけ気になるのが日東電工、旭硝子の二社です。深いとは確信できませんが、それなりのMoat(=経済的な堀)を有する企業です。

しかし、それらを超えて格段の安値をつけている企業があります。こちらは思わず飛びつきたくなる価格です。ただし市場の評価が低いのはそれなりの理由があるのでしょう。一見したところ、Moatが持続するのかどうか、判断しにくい企業ばかりです。成長性や収益性が遠からず低下するのではないかという不安が渦巻いています。でも、こういう局面こそ絶好の機会です。あとは自分自身で玉と石を見極められるかどうかです。と言っても、「これは玉だ」とすぐに見分けられればいいのですが、今回の候補企業については勉強不足で、気持ちが揺らいでいます。

ユーロ危機や円高のため、経済の見通しは暗いようですが、精力的に投資先を探したいこの頃です。

なお、表題の「Buy-Low-Sell-Highアプローチ」ですが、ウォーレン・バフェットの師匠だったベン・グレアムが著作「The Intelligent Investor」の一節で挙げているものです。そこでは次のような文章を書いています。(日本語は拙訳)

実のところ「抜け目ない投資家」とは、そもそも「皆が売り払うような下げ相場で買いに回り」、「皆が買っている上げ相場で売り払うような御仁」を指す言葉でした。
In fact, a classic definition of a "shrewd investor" was "one who bought in a bear market when everyone else was selling, and sold out in a bull market when everyone else was buying."