tag:blogger.com,1999:blog-18230164228561159362024-03-06T14:22:55.888+09:00節約発投資行きチャーリー・マンガー、ウォーレン・バフェット、バリュー投資、集中投資、バイ・アンド・ホールド、節約・倹約などの話題
betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.comBlogger1160125tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-52378751341697988852024-03-06T05:00:00.057+09:002024-03-06T05:00:00.133+09:00 2023年度バフェットからの手紙(3)さようなら、チャーリー・マンガー今回の「株主への手紙」では最初のページに、ウォーレン・バフェットからチャーリー・マンガーに向けた弔辞が掲げられています。以下、その全文です。(日本語は拙訳)
バークシャ・ハサウェイを設計監理した男、チャーリー・マンガーチャーリー・マンガーは100歳の誕生日まであと33日の、11月28日に亡くなりました。彼は[ウォーレン・バフェットと同じネブラスカ州の]オマハで生まれ育ったものの、存命中の8割は別の場所で暮らしていました。そのため、わたしが彼とはじめて対面したのは1959年になってからで、そのとき彼は35歳でした。その彼が資産管理の道を歩むべきだと決意したのは、1962年のことでした。その3年後に、彼はわたしをこう諭しました。「バークシャーの経営権を買った判断はお粗末だったね」と。しかし、彼は次のように請け合ってくれたのです。「済んだことは良しとして、まちがいを正す方法を説明しようbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-50071072583690460562024-03-02T05:00:00.074+09:002024-03-02T05:00:00.248+09:00 2023年度バフェットからの手紙(2)例によって、やらかしました2023年度「バフェットからの手紙」より、今回の文章ではウォーレン・バフェットが自身のおかした失敗を告白しています。失敗と断定するには少し早いようにも思えますが、主力子会社に関する話題なので、バークシャーの株主諸氏のみなさんはそれなりに調査研究なさったほうがいいかもしれません。なおウォーレンは自分の失敗を明らかにする人で(過去記事の例)、この点は他の大多数の経営者と一線を画していると思います。(日本語は拙訳)
昨年残念な業績におわった部門の二つめはBHE社[エネルギー事業の子会社; Berkshire Hathaway Energy]で、こちらはさらに厳しい損益でした。同社が営む大規模な電力事業のほとんどは、広域にわたるガスパイプラインと同様に、期待通りの成果をあげました。しかし、いくつかの州における規制の雲行きゆえに、利益ゼロあるいは破綻にさえ至る恐れを抱くようになりました(実際betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-28917947276655826702024-02-28T05:00:00.045+09:002024-02-28T05:00:00.127+09:002023年度バフェットからの手紙(1)日本の総合商社について バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェットが、2/24(土)付けで2023年度の「バフェットからの手紙」を公開しました。昨年末に亡くなったチャーリー・マンガーへの弔辞で始まる点が特筆される文章ですが、日本の総合商社について触れている点も目につきました。今回はその部分の文章をご紹介します。(日本語は拙訳)・SHAREHOLDER LETTER 2023 [PDF] (Berkshire Hathaway)
末永く保有し続けたいと考えている投資先として、 今年は別の2件をご紹介したいと思います。[昨年話題に取り上げた]コカ・コーラ社やアメックス社のように、当社の有する資源全体からみれば莫大な取り組みというものではありません。しかしながらそれらには保有する価値がありますし、2023年にも買い増しすることができました。
(中略)
[1社目として紹介したbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-21990398652719831512024-02-13T05:00:00.147+09:002024-02-13T05:00:00.131+09:00 2023年の投資をふりかえって(5)新規投資銘柄:ジーエルサイエンス■ジーエルサイエンス(7705)化学分析機器の製造会社であるジーエルサイエンス(以下、ジーエル)には、昨年から投資し始めました。その同社は2月9日(金)付の発表で、持ち株会社を設立して(2024年10月1日予定)、そのもとに子会社と経営統合する旨で合意したことをあきらかにしました。ちょうどいい機会なので、今回はこの企業再編をケーススタディとしてとりあげたいと思います。なお子会社は、半導体製造装置関連製品の製造会社であるテクノクオーツ(以下、テクノ。証券コード5217)です。親子ともにスタンダード市場に上場しています。はじめに触れておくと、「持ち株会社を使った経営統合」という形式をとっていますが、いうまでもなく実態は親会社ジーエルによる子会社テクノの完全子会社化案件です。昨年投資するに先立って親子両社を調べるうちに、親会社ジーエルが子会社テクノの残り株式を買い取って完全子会社化する好機だとbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-43112121731542283842024-02-08T05:00:00.024+09:002024-02-08T09:09:00.257+09:002023年の投資をふりかえって(4)新規投資銘柄:ナカニシ 今回投稿している一連のふりかえりでは、長期的なリターンが大きいと考えている企業から順に取り上げています。ここで取り上げる企業ナカニシとくらべると、残りの国内企業2社アドテックプラズマテクノロジーとジーエルサイエンスは、短い期間(たとえば8年以内)をとれば相対的に割安にみえますが、それ以上の長期的視点にたつと当社のほうが確実性が高いと考えています。■ナカニシ(7716)<事業の概要>当社は、歯科を中心とする医療機器の製造販売会社です。おもな製品としては、各種ハンドピース(歯を削るドリルや歯石除去器具)や外科手術時に骨を切削する機器などがあります。中核技術が精密小型モーターとその制御にあるため、それらを中心としたスピンドル等も部品として販売しています。海外売上高比率は80%と高く、欧米日亜に分散した地域的なバランスも良好です。北米の割合が若干低いものの(22%)、改善betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-27309374258885711392024-01-22T05:00:00.050+09:002024-01-22T05:00:00.125+09:002023年の投資をふりかえって(3)新規投資銘柄:ニデック ■ニデック(6594)モーターの製造会社である当社(旧社名日本電産)は、今ではTOPIXのCore30に選定されているまでの規模に成長しました。はじめて当社に注目した時期は10年以上前のことで、具体的な時期は忘れてしまいました。ただし当時はマブチモーターの株式を買おうか迷っていて、競合である当社に興味が向かなかったことはよく覚えています(つまり教訓として)。永守会長のことを単なる「買収好きの経営者」程度に受けとめていたので、本質的な経営力を評価できていませんでした。その後横目でみてきた期間が長らくつづきましたが、今回初めて投資することになりました。<事業の概要>当社はモーターを製造するグループ会社として知られています。1973年の創業当初は精密小型モーターを手がけていましたが、1990年前後から企業買収や資本参加を始めました。現在では各種規模用途のモーターを製造betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-66202428231851912242024-01-14T05:00:00.001+09:002024-01-14T05:00:00.247+09:00日本企業は離陸していた(GMO) GMOのリーダーたるジェレミー・グランサムは、米国市場全般に対してはあいかわらず弱気な見解を持ちつづけています(参考記事)。他方で、同社が目を向けている投資分野のひとつに日本株があります。最近発表された論考では、「4つの4」という観点で日本株への投資を勧めています。「4つの4」とは以下のものです。THE FOUR 4s BEHIND THE COMPELLING OPPORTUNITY IN JAPAN EQUITIES (GMO; 2023/12/21付)・4%の実質リターン・4つの新規政策・小型バリュー株に重点を置くことによる、4%のリターン上乗せ・円安による4%の追い風効果同文書では、これらについて定量定性の両面から説明を展開しています。根拠がやや弱いと感じられる説明もありますが、全体としては日本の現状をそこそこ妥当にまとめていると感じました。日本バリュー株betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-42079406876467955952024-01-05T05:00:00.001+09:002024-01-05T05:00:00.259+09:00 2023年の投資をふりかえって(2)新規投資銘柄:フルヤ金属■フルヤ金属(7826)<事業の概要>当社は白金族を中心とする貴金属を精製加工して販売しています。注力している具体的な素材は、イリジウムやルテニウム、銀、プラチナなどです。主力の製品としては、OLED向けの燐光材、各種スパッタリングターゲット材、単結晶引上げ用のるつぼ、熱電対などがあります。つまり当社製品が最終的に関わる先は、電子製品や精密機械機器といった領域になります。また劣化消耗した製品を顧客から回収し、リサイクルして再生する静脈型の事業も行っています。販売先は国外向けが過半を占めていますが、生産拠点は国内にとどまっています(茨城、北海道)。<直近の業績>2023年6月期における売上高は480億円、営業利益は110億円、純利益は94億円でした。経営指標で示すと、営業利益率は23%、純利益率は19.6%、ROEは23.3%でした。ただし、11月に発表された今期のbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-34441835749910549302023-12-31T05:00:00.019+09:002024-02-16T09:35:56.036+09:002023年の投資をふりかえって(1)全般 2023年は、新規に購入しはじめた投資先が例年以上にありました。昨年の振り返り時には「投資家の心理は減退気味。個別企業の調査検討を本格的に再開する」と書きましたが、その方針にしたがった形になりました。なお、今となっては市場全般が株価上昇の1年間となったものの、個別にみると割安で魅力のある銘柄はそれなりに残っていると感じています。もちろん、為替レートが円高方向へ回帰することを考慮しなければなりませんが。昨年までは銘柄ごとの売買概況をひととおり列挙していたのですが、現状維持(Hold)の銘柄ばかりとなってきたので、今年は新規購入分と買増し分のみにとどめます。(銘柄コードのリンク先は株価チャート)<新規購入(New Buy)>・ニデック(6594)・アドテックプラズマテクノロジー(6668)・ジーエルサイエンス(7705)・ナカニシ(7716)・フルヤ金属(7826)・betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-14661814070038031932023-01-09T05:00:00.023+09:002023-01-09T05:00:00.181+09:00 2022年の投資をふりかえって2022年はここ数年来と同じように、株式の購入金額よりも売却金額のほうが上回り、手元資金を増した結果となりました。ただし市場全般をみると米国ハイテク株を筆頭に株価の下落率が目立つようになっており、保有銘柄においても割高と思える銘柄数は減少しました。そして景気の見通しは芳しくなく、投資家の心理は減退気味です。今年は個別企業の調査検討を本格的に再開する年になりそうです。銘柄ごとの売買概況は、以下のとおりです(銘柄コード順。リンク先は株価チャート)。また、昨年度分の投稿はこちらです。<新規購入(New Buy)>・参天製薬(4536); 春から夏に購入。<買増し(Add)>・日精エー・エス・ビー機械(6284); 4月に購入。・インテル(INTC); 1年間にわたって都度購入。<現状維持(Hold)>・クラレ(3405)・塩野義製薬(4507)・メック(betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com3tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-64654954859557573102022-03-01T05:00:00.040+09:002022-03-01T05:00:00.151+09:002021年度バフェットからの手紙(1)保有現金についてバークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェットが、2/26(土)付けで2021年度の「バフェットからの手紙」を公開しました。本文の文章量は10ページ分と、今年もさらに薄くなっています。その内容はあくまでも当社の株主に向けたものですが、そうでない一般投資家の方にも参考になるところがあると思います。
今回からの投稿では、いくつかの文章を拙訳付きでご紹介します。今回はバークシャーの資産における現金比率についてです。
・SHAREHOLDER LETTER 2021 [PDF] (Berkshire Hathaway)
米国財務省証券
バークシャーの貸借対照表をみると、現金及びその等価物が1,440億ドル(約15兆円)となっています(ただしBNSF[鉄道子会社]とBHE[エネルギー子会社]が保有する分を除く)。このうち、1,200億ドルは米国財務省証券として保有しています。betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-30984405636119490152022-02-27T05:00:00.115+09:002022-02-27T05:00:00.166+09:00かいじゅうおどりをはじめよう(ジェレミー・グランサム)年頭になると、GMOのジェレミー・グランサムは株式市場全般の動向について触れることが通例になっています。「バブルの予言者」として名高い彼は、今年もその見解を披露してくれました。まず今回はその文章から、彼が言うところの「バブル」の定義をご紹介します。(日本語は拙訳)
LET THE WILD RUMPUS BEGIN (GMO)
バブル及びスーパーバブルの定義
当社GMOでは20年間以上にわたって、投資上のバブルを統計的にみた極端さによって定義してきました。すなわち、価格傾向からの乖離幅が2シグマに達したものをバブルとしています。たとえば、真正な硬貨を投げたときにでる表裏の回数が無秩序かつ正規分布することから、2シグマの事象とは一連のコイン投げを44回試行したときに、分布の各方向に1回生じる計算になります。
しかしながら現実の世界では、人間は(経済学的な意味において)効率的betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-16079516255815713892022-02-07T05:00:00.031+09:002022-02-07T05:00:00.146+09:00株式を売却するのは価格が下落したから(ハワード・マークス)ハワード・マークスをとりあげた投稿のつづきです。今回の話題は、投資家が株式を売却する理由のひとつについてです。前回分の投稿はこちらです。(日本語は拙訳)
下落したから売却する
「単に利益を確定させたいがために、値上がりした資産を売却する」行動が誤っているように、値段が下がっているという理由だけで売却するのも悪いことです。それにもかかわらず、多くの人がそうしているに違いないと思います。
投資における掟とは「安く買って高く売ること」です。しかし、あきらかに多くの人が資産の値段が下がるにつれてますます売却したくなります。実際のところ、値段が上昇中の資産を買い続けることでやがては強気相場がバブルへ発展するのと同じように、値下がりするものを売却する動きが広まれば、下落相場は暴落相場へと移り変わります。投資家がどちらの方向にも極端に動き続けるゆえに、バブルと暴落に至るわけです。
私betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-44339709021462408462022-01-27T06:00:00.024+09:002022-01-27T06:00:00.156+09:00投資信託を買う投資家の平均的な成績(ハワード・マークス)ハワード・マークスをとりあげた前回投稿のつづきで、投資信託を買う投資家一般を評した話題です。(日本語は拙訳)
上述した人たちのような誤った行動[未訳]を、投資家は本当にとっているのでしょうか。これには数多くの事例が証拠としてあげられています。たとえばある調査研究では、「投資信託に資金を投じる平均的な投資家は、平均的な投資信託よりも劣った成績をあげている」としています。どうすればそのようなことになるのか。持分を単に保有しつづければ、あるいは投資家自身が起こす過ちが無秩序であれば、平均的な投信投資家は語義どおり平均的投信と同じ成果をあげるものです。では、いかにしてその研究結果どおりになるのか。それには結果的に、投資家がこれから好成績をあげるファンドへ投じていた資金を減らし、これから成績が悪化するファンドへの資金配分を増やす必要があります。別の言いかたをしてみましょう。「投信をbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-78794941731914237662022-01-20T05:00:00.001+09:002022-01-20T05:00:00.144+09:000.8%の期間を逃すな(ハワード・マークス)オークツリーのハワード・マークスが1月13日付でメモを公開していました。今回は株式売買の「売り」に関する話題を取りあげています。一般的な内容なので、参考になると思います。いくつかの文章をご紹介していきます。(日本語は拙訳)Selling Out (Oaktree Capital Management)
[マネー・マネージャーの]ビル・ミラーが触れた[株価の]「急騰」とは、どのようなものでしょうか。J.P.モルガン・アセット・マネジメント社が著した2019年版『引退に関する手引』にでてくる数字が、[投資情報サイトの]モトリー・フールの記事(2019年4月11日付)に引用されていたので、取りあげます。1999年から2018年までの20年間におけるS&P500の上昇率は、年率5.6%でした。しかし最上の10日間(全取引日に対する割合は約0.4%)を逃すと、上昇betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-32728896056026331812022-01-03T05:00:00.039+09:002022-01-03T05:00:00.149+09:002021年の投資をふりかえって 今年度は魅力的な機会をみつけられず、ひとにぎりの銘柄を追加購入しただけでした。一方の売却については、全般的に好調な米国株から2銘柄を売却しました。その結果、昨年と同様に手元資金を純増させています。銘柄ごとの売買概況は、以下のとおりです(銘柄コード順。リンク先は株価チャート)。また、昨年度分の投稿はこちらです。<新規購入(New Buy)>なし。ただし調査検討中の銘柄が1社あり。<買増し(Add)>・武田薬品工業(4502); 1年間にわたって都度購入。・日精エー・エス・ビー機械(6284); 11月に購入。<現状維持(Hold)>・クラレ(3405)・塩野義製薬(4507)・メック(4971)・日進工具(6157)・マニー(7730)・任天堂(7974)・アップル(AAPL)・バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)・インテル(INTC)・betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-59494211731025822122021-03-15T05:00:00.033+09:002021-03-15T05:00:14.593+09:002020年度バフェットからの手紙(7)ハンバーガーとコカ・コーラ2020年度「バフェットからの手紙」より、前回の投稿と同じように5番目のバケツに区分されるバークシャー株主の話題です。(日本語は拙訳)
バークシャー株を保有する独特かつ貴重な個人投資家の集団をみれば、わたしどもがウォール街のアナリストや機関投資家の関心をひきたがらない理由が、いっそう理解しやすくなるかもしれません。わたしどもは望むべき投資家をすでに得ております。そしてあらゆる点を考慮すれば、彼らが別の人たちに置き換わってしまうとは考えていません。
バークシャーの株主数には「発行済株式数」という制限があります。わたしどもは、すでにその席を占めているみなさんをとても好ましく思っております。
もちろんですが、その「パートナー全体」でみれば出入りはあるでしょう。しかしそれが最小限にとどまることを、わたしもチャーリーも望んでいます。つまるところ、「友だちやご近所の知り合いや配偶者が、頻繁にbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-19872947064549843142021-03-11T05:00:00.017+09:002021-03-11T05:00:04.453+09:002020年度バフェットからの手紙(6)もしかして長生きの秘訣だろうか2020年度「バフェットからの手紙」より、前回の投稿につづいて今回は5番目のバケツに区分されるバークシャー株主の話題です。(日本語は拙訳)
そこまでお話ししたあとに、5番目のバケツに対してわたしとチャーリーが特別な親近感を抱かないとしたら、わたしどもは人間としてどうかしていると思います。100万人を超える個人投資家のみなさんがもっぱら信頼して、未来に何が起ころうと自分たちの持分の扱いをわたしどもに任せているのですから。当社の仲間に加わった彼らは、株主をやめるつもりはありませんでした。そして、わたしどもが共にしていた当初のパートナーと同様の心持ちを抱いていました。実際のところ、パートナーシップ時代からの多数の投資家や、さらにはその後裔のみなさんは、かなりのバークシャー株を保有しつづけています。
そのような古株の典型としてスタン・トルーセン氏があげられます。彼は快活な気前のよいオマハのbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-15018937897366057262021-03-09T05:00:00.030+09:002021-03-09T05:00:04.443+09:002020年度バフェットからの手紙(5)大きな5つのバケツ2020年度「バフェットからの手紙」より、前回の投稿につづいて今回の話題はバークシャー株を保有している投資家に関してです。(日本語は拙訳)
現在バークシャーの株を保有する人たちは、大きな5つの「バケツ」に分けて考えることができます。その一つは「創業者」的なバケツで、わたしがそこを占めています。わたしの保有する株式はさまざまな慈善団体へ毎年寄贈されているので、やがてそのバケツはカラになります。
残る4つのバケツのうち、2つは機関投資家によって占められています。彼らはどちらも他人の資金を扱っています。しかし両者のバケツの類似点はそこでおわりです。彼らの投資手順がもっと異なることはありえませんでした。
機関投資家バケツのひとつには、インデックス・ファンドが入っています。これは、投資の世界において巨大かつ急速に拡大している領域です。それらのファンドは、単に追跡対象としている指数の値動きをbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-92033500487572441322021-03-08T05:00:00.037+09:002021-03-08T05:00:04.935+09:002020年度バフェットからの手紙(4)想いは今も同じ2020年度「バフェットからの手紙」より、前回投稿につづいてウォーレン・バフェットが始めた投資パートナーシップの話題です。(日本語は拙訳)
チャーリー[・マンガー]は1962年に自身のパートナーシップを設立し、わたしと同じように良好に運営していました。わたしも彼も機関投資家を抱えたことはありませんでした。そのため、わたしどものパートナー[=有限責任組合員]のなかに、金融面で洗練された人はほとんどいませんでした。わたしどもの企てに参画してくれた人たちは、わたしどもがおのれの資金と同じように彼ら自身の資金も扱ってくれるものだと、単純に信頼してくれました。直感的に、あるいは友人からの助言に従ったことで、その人たちは次の点を正しくも判断しました。わたしやチャーリーが資本を恒久的に欠損させる事態を著しく忌避する上に、十分にうまい成果をあげられると期待できなければ、彼らの資金をあずからないだbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-50283732697579985422021-03-07T05:00:00.099+09:002021-03-07T05:00:03.360+09:002020年度バフェットからの手紙(3)バフェット・パートナーシップ2020年度「バフェットからの手紙」より、今回からはウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーがかつて運営していたパートナーシップの話題を皮切りに、彼らがバークシャーの株主に抱いている心情について触れた文章を取りあげます。なお前回分の投稿はこちらです。(日本語は拙訳)
バークシャー・パートナーシップ
バークシャーはデラウェア州に設立された会社です。そのため、当社の取締役は同州の法律に従わなければなりません。そのひとつとして、取締役会に所属する者は会社及び株主にとっての最善の利益のために行動する義務を負っています。当社の取締役はその原則を受け入れています。
もちろんですがそれに加えて、バークシャーの取締役は当社に対して次の点を望んでいます。顧客を満足させること。36万名になる従業員の技量を高め、それに対して報いること。資金の貸し手には敬意をもって接すること。事業を営むbetseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-56723849050399397162021-03-06T05:00:00.016+09:002021-03-06T11:28:30.294+09:002020年度バフェットからの手紙(2)楽に稼げるほうがいい2020年度「バフェットからの手紙」より、前回分に続いてコングロマリットの話題です。今回の文章では、バークシャーの経営陣がコングロマリットとしての同社にどうあってほしいのか簡潔に記しています。(日本語は拙訳)
わたしとチャーリーがコングロマリットたる当社に望んでいることは次のとおりです。「すぐれた経済的特性を有し、さらにはすぐれた経営者に率いられたさまざまな分野にわたる諸企業の、全部あるいは一部を保有してほしい」と。しかし、それらの企業を経営支配できるかどうかは、わたしどもにとって重要ではありません。
わたしがそのように悟るまでには、しばらく時間がかかりました。しかしチャーリーのおかげで、さらにはわたし自身がバークシャーを引き継いだあとに繊維事業で20年間にわたって悪戦苦闘した末に、ようやくわたしにもよく理解できました。すばらしい企業の言わば非支配株主持分を保有するほうが、betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-55966014700692232712021-03-05T05:00:00.076+09:002021-03-05T05:00:02.763+09:00 2020年度バフェットからの手紙(1)2匹でお支払いしましょうバークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェットが、2/27(土)付けで2020年度の「バフェットからの手紙」を公開しています。今回とりあげている内容は同社株主向けの話題が中心になっており、一般投資家からすれば興味を持てない文章かもしれません。しかし個人的には同社の株主を長く続けており、昨年には持ち株を買い増しする機会を久しぶりに得て、さらには今後も買い増ししたいと願っています。今回の文章もそのような株主を唱導してくれる内容であり、ひきつづき株主でありたいと思わせてくれるものでした。
今回からの投稿では、同レターの中からいくつかの文節を拙訳付きでご紹介します。まずはコングロマリットに関する話題をとりあげます。・SHAREHOLDER LETTER 2020 [PDF] (Berkshire Hathaway)
当社の方針は二段構えバークシャーは「コングロマリット企業」betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-6653478991754354672020-12-30T23:00:00.001+09:002020-12-30T23:00:04.812+09:002020年の投資をふりかえって今年度は3月に株価が暴落した段階で、株式を五月雨式に購入しました。その後に市場動向が逆転してからは、まとまった買い物をする機会を見つけられず、一方では高値を付けた銘柄を売却したことで、ここ何年間と同様に手元資金を純増させる結果となりました。
日経平均が17,000円前後に達した3月下旬の段階では、株価低迷が長く続くことを覚悟して、金融危機当時の最安値を下回る水準を想定した、漸次的な資金投入計画を立てました。株式を実際に購入する際には、投資候補の株価下落に注目すべきです。しかし個人的には、市場全体の下落ペースも意識しながら資金を投入するようにしているため、そのような計画を規範としました。結局のところ、その時期に株価の底をつけたため、計画は未発動のままです。
銘柄ごとの売買概況は、以下のとおりです(銘柄コード順。リンク先は株価チャート)。また、昨年度分の投稿はこちらです。
<betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1823016422856115936.post-39100012085441442262020-11-12T05:00:00.003+09:002020-11-12T05:00:07.630+09:00衰颯すいさつの景象は、就ちすなわち盛満の中に在り(GMO)ジェレミー・グランサムのファンドGMOが最近公開した文書のなかに、バリュー志向投資の不振ぶりを取り上げたものがあったので、一部をご紹介します。Covid-19の影響を追い風としたグロース志向投資が相対的に伸長する現状を、1999年になぞらえて鳥瞰しています。(日本語は拙訳)
なお、本文書では割安な例のひとつとしてMSCI Emerging Value Indexをあげています。MSCIのWebサイトで同指数の構成銘柄および比率を確認すると、最大銘柄がサムスン電子で2.85%、第2位がインドのリライアンスで2.71%、第3位が中国建設銀行で2.27%でした(2020年10月30日付資料)。たしかに代表的な人気銘柄には集中しておらず、相対的に割安な比較的大型の銘柄に分散されているようです。
TONIGHT, WE LEAVE THE PARTY LIKE IT’S 1999 (GMO)betseldomhttp://www.blogger.com/profile/12227572422618908722noreply@blogger.com0