飼い犬の糞に関する問題は、日本だけでなく海外でも深刻のようだ。台湾では、街中で散歩途中の犬の糞を持ち帰らない飼い主が多いようで、近隣住民はもとより、匂いが景観を壊すとして行政も頭を悩ませているという。そこで最近、台湾の最高行政機関がとある試みを思い立ち、実行に移したところ、かなりの成果をあげているそうだ。その秘策とは一体?
ちなみに、私は解けませんでした。チャーリー・マンガーの教えがちっとも身についていません。
飼い犬の糞に関する問題は、日本だけでなく海外でも深刻のようだ。台湾では、街中で散歩途中の犬の糞を持ち帰らない飼い主が多いようで、近隣住民はもとより、匂いが景観を壊すとして行政も頭を悩ませているという。そこで最近、台湾の最高行政機関がとある試みを思い立ち、実行に移したところ、かなりの成果をあげているそうだ。その秘策とは一体?
部材の供給をサードパーティのサプライヤーに依存する企業にとって、特定の部材産業が寡占的であると、価格交渉力で不利になり、利益確保が困難になる。液晶パネルの製造コストでは、購入する部材コストが高く、大型パネルでは製造コストの6割程度が部材費であると言われている。今回調査した企業のひとつは、液晶用の薄型ガラス基板がパネル製造コストの3割程度に及ぶと指摘していた。ガラス基板、液晶材料、偏光板などの主要部材では上位数社への集中度が高い。
とりわけ、ガラス基板は、集中度が高くて価格も高い上に、供給量が限られていた。ガラスの製造は設備集約的な工程であり、設備投資によって供給能力が制約される。韓国の企業が第5世代に投資するにあたっては、ガラス・メーカーが第5世代向けの設備投資と大型化を実現する開発投資をしなければ、パネルは製造できない。
また、初期のTFT 液晶パネル製造工程では、同一メーカーの同じガラス基板を使用しないと、パネル製造の歩留まりをあげることができなかったという。その理由のひとつは、パネル製造工程での熱収縮の問題があったからである。パネル製造では、上側のガラスにカラーフィルターを、下側のガラスにTFT を形成し、その2枚のガラスで液晶材料を挟み込む。その際、熱を加える工程があり、ガラスが若干収縮する。上下のガラスの収縮率に微妙な違いがあると、カラーフィルターの画素セルとTFT のセルとがずれてしまい、適切に表示できなくなる。そこで、熱収縮率が同じガラスを使っていた。しかし、そのような状況だと、特定のパネル工場は、特定のガラス・メーカーの供給に依存することになる。
そこで、韓国の液晶パネル企業は、第4世代の頃から、特定のガラスに依存しない工程開発を進め、第5世代以降では複数のガラス・メーカーのガラスを混在して使えるようになったという。ガラスとパネル工程の依存性の問題は、現在でも完全には解決していないそうだが、ほぼ9割方は解決したとの評価であった。三星コーニング精密というグループ企業を抱えている三星電子でさえ、三星コーニング精密以外からも購入している。三星電子では、基本的には二社購買の政策をとっており、同じスペックのものを2社から調達することで部材メーカーのコスト競争による調達コスト削減を狙っている。偏光板も、同じスペックで2社から購入している。ただし、化学品は配合が微妙に異なると特性に影響を与えるので、2社購買が難しい。液晶材料がその典型で、液晶材料の微妙な差が偏光板やカラーフィルター、バックライトの仕様に影響を与える。(p.65)
ただし、化学品は配合が微妙に異なると特性に影響を与えるので、2社購買が難しい。液晶材料がその典型で、液晶材料の微妙な差が偏光板やカラーフィルター、バックライトの仕様に影響を与える。
人は過去における過去と未来の関係に学ぶことができない。それが私たちの弱点になる。私たちが明日のことを考えるとき、昨日や一昨日について、それ以前にどう考えていたかは思い出さない。振り返れないという欠陥のせいで、自分の過去の予測と、その後実際に起こった結果の違いを学習できない。(下 p.50)
私たちが決断する前、選択肢を思いついた時点で情動が呼び覚まされる。それがネガティブな情動であれば、理性が分析を始める前にその選択肢は考慮の対象から外される。意思決定では情動が主要な役割を果たしている。(p.174)
進化の観点に立てば、生き残ったものはネガティブな合図により速く、つまり自動的に反応した者だった。(p.177)
投資家が米国株ファンドを売却した金額は、9月には5,300億円、8月は1.2兆円、7月は1.7兆円でした。ご察しの通り、米国株の第3四半期は2008年の金融危機後では最悪の期間でした。10月にはさらに1.4兆円が売却されましたが、この25年間で最大となる10.9%の上げ幅を記録した月となりました。米国の投資家は今年になって4.1兆円を売却してきたことになりますが、この年次ベースでの売却傾向は2008年から続くものです。
一方のウォーレン・バフェットですが、第3四半期に米国市場で1.8兆円を投資しています(訳注:債券、企業買収、設備投資等を含む)。そのうち、株式投資は5,500億円で、この15年間で最速ペースです。今年の3月には純資産4兆円を有していたバフェットですが、さて、投資の時期を正しく見極めているのは誰のほうだと思いますか。
(中略)
ウォーレン・バフェットが他人が売っているときに大きく買いに回るのは典型的な逆張り投資で、投資方針的には「優勢な市場動向に逆らう、つまり低迷している資産を買い、好調な時に売る」ものです。人は、残念ながら他人と違う行動をとれないさがをもった生き物のようです。このどっきりカメラ風の動画をごらんください、エレベーターの中でおかしなしぐさを目にしながらも困惑する様子がうかがえます。でも、株価が低迷していくのが明白なときに、持ち株をこのまま保持するか、もっと買うように助言されたら、どう感じますか。私どもは株式投資信託の月次及び四半期ごとの資金動向を追ってきました。というのは、投資信託への資金純流入額は株式市場の動向と相反することが多いからです。つまり、普通の人が買うのは株価が高いときで、売るのは割安のとき、ということです。
Investors withdrew $6.8 billion from US stock funds in September, $15.5 billion in August and $22.9 billion in July. Makes sense, right? Q3 was the worst quarter for US stocks since the 2008-9 financial crisis. Investors withdrew another $18.2 billion in October, which was the best single month for US stocks in 25 years with a gain of 10.9% in the S&P 500. YTD, US investors sold $53.5 billion of US funds, continuing a pattern of net annual redemptions that has prevailed since 2008.
Warren Buffet, meanwhile, invested $23.9 billion (including $7 billion in stock purchases) in US markets in Q3 ? his fastest pace of investment in 15 years. As of March 2011, Buffet was worth about $50 billion, so who do you think is making the correct assessment of the investing climate?
(中略)
Warren Buffet buying large when others sell is a classic example of contrarian investing, defined as “an investment style that goes against prevailing market trends by buying assets that are performing poorly and then selling when they perform well.” Humans, alas, are herd animals who become distressed when acting contrary to the group. Watch this old Candid Camera prank to observe an individual’s distress from simply facing the wrong way in an elevator. Now think about the distress you feel when your investment advisor maintains or even adds to your stock allocations, when clearly “a depression is eminent.” We track monthly and quarterly cash flows into stock mutual funds because often net flows are inversely correlated with stock market performance. In other words, most investors buy high and sell low.
カーネマンとトヴェルスキーは、長く共同研究を続ける間に、私たちは合理的に意思決定するという新古典派の前提に対してもろに疑問を投げかける結果をいくつか見出した。平均人なるものがあるとすれば、それには明瞭な心理的な偏りがあるのだ。たとえば、損と得に対する態度が対称的ではない―損に対する方がおよそ二倍敏感になる―ので、リスクは避けようとする。最近の出来事によって方向が偏るので、このところ市場が上昇していれば、その流れが続くものと予想する。変化を嫌い、所有しているものは、同等のものと交換するより手許に残す方を好み、長年信じていることを放棄するのを嫌う。極端なことが起きる可能性を過小評価し、そういう出来事に対処する自分の能力は過大評価する。
人が集まれば意思決定がもっと上手にできて、何らかの形で人はそうしていると思われるかもしれない。しかしカーネマンが明らかにするところでは、「ある集団の全員に同様の偏りがある場合、集団は個人より劣る。集団はもっと極端になる傾向があるからだ…多くの場面で、リスクシフトと呼ばれるリスクを冒すようになる現象がある。つまり集団は個人よりも危ない橋を渡りやすい」。集団は、楽観的になって、疑いを抑圧し、集団思考を見せる傾向もある。市場のようなもっと大きな非公式の集団では、これが群衆行動に置き換わる。投資家が一斉に市場になだれ込んだり引き上げたりするようなことだ。(p.129)