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2021年3月15日月曜日

2020年度バフェットからの手紙(7)ハンバーガーとコカ・コーラ

2020年度「バフェットからの手紙」より、前回の投稿と同じように5番目のバケツに区分されるバークシャー株主の話題です。(日本語は拙訳)

バークシャー株を保有する独特かつ貴重な個人投資家の集団をみれば、わたしどもがウォール街のアナリストや機関投資家の関心をひきたがらない理由が、いっそう理解しやすくなるかもしれません。わたしどもは望むべき投資家をすでに得ております。そしてあらゆる点を考慮すれば、彼らが別の人たちに置き換わってしまうとは考えていません。

バークシャーの株主数には「発行済株式数」という制限があります。わたしどもは、すでにその席を占めているみなさんをとても好ましく思っております。

もちろんですが、その「パートナー全体」でみれば出入りはあるでしょう。しかしそれが最小限にとどまることを、わたしもチャーリーも望んでいます。つまるところ、「友だちやご近所の知り合いや配偶者が、頻繁に変わってほしい」と考える人がいるものでしょうか。

1958年に、フィル・フィッシャーは投資に関する卓越した本を書きました(和訳書)。その本の中で彼は、公開企業を経営する姿をレストラン経営にたとえています。彼いわく、「食堂を手がける場合には、ハンバーガーにコーラを添えるか、あるいは異国のワインを合わせたフレンチを出せば、客を惹きつけて繁盛できる」と。しかしここでフィッシャーは、「唐突にそれらを互いに入れ替えてはいけない」と警告しています。「見込み客に向けたメッセージは、彼らが店に入ってすぐに目の当たりにするものと一貫していなければならない」と説いています。

バークシャーでは56年間にわたって、ハンバーガーとコーラを出してきました。その料理に惹かれるみなさんを、わたしどもは大事にしていきます。

(つづく)

Berkshire's unusual and valued family of individual shareholders may add to your understanding of our reluctance to court Wall Street analysts and institutional investors. We already have the investors we want and don't think that they, on balance, would be upgraded by replacements.

There are only so many seats - that is, shares outstanding - available for Berkshire ownership. And we very much like the people already occupying them.

Of course, some turnover in "partners" will occur. Charlie and I hope, however, that it will be minimal. Who, after all, seeks rapid turnover in friends, neighbors or marriage?

In 1958, Phil Fisher wrote a superb book on investing. In it, he analogized running a public company to managing a restaurant. If you are seeking diners, he said, you can attract a clientele and prosper featuring either hamburgers served with a Coke or a French cuisine accompanied by exotic wines. But you must not, Fisher warned, capriciously switch from one to the other: Your message to potential customers must be consistent with what they will find upon entering your premises.

At Berkshire, we have been serving hamburgers and Coke for 56 years. We cherish the clientele this fare has attracted.

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