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2013年2月8日金曜日

デイリージャーナル株主総会(チャーリー・マンガー)

twitterではご案内しましたが、先日行われたデイリージャーナル社の株主総会で会長チャーリー・マンガーが発言した内容がWeb上にアップロードされています。ここでは興味を引いた箇所を引用します。質疑形式に脚色しています。(日本語は拙訳)

チャーリー・マンガー質疑応答(於デイリージャーナル株主総会2013/2/6) (togetter)

チャーリー「株を買えば誰でもすばらしい成果を手にできるなんて、そんな考えは根っこからイカれてますね。ポーカーだったら、そうは思わないでしょう」

質問「なぜ他の会社のCEOは、バークシャーの経営を真似しないのでしょうか?」
チャーリー「58歳でCEOになって、やめるのが63歳ですからね」

質問「ご自分のポートフォリオで、昨年に株式取引をしたのは何回ですか?」
チャーリー「ゼロ」

"I think the idea that everyone can have wonderful results from stocks is inherently crazy. Nobody expects everyone to succeed at poker."

"They came to power at 58 and they're gone at 63." -- Munger, on why other CEOs can't copy the $BRK operating model

"I made zero transactions in my PA last year." -- Munger


チャーリーが最近読んだ本で推薦するものとしては、次の2冊があげられていました。

The Outsiders: Eight Unconventional CEOs and Their Radically Rational Blueprint for Success (著者: William N. Thorndike, Jr.)

レッグ・メイソンのマイケル・モーブッサンも賛辞を寄せていることから、投資に携わる人からは評価されている本なのでしょう。勝手な見立てですが、この本が翻訳される確率は5割未満とみました。

A Universe from Nothing (著者: Lawrence M. Krauss)

こちらの著者ローレンス・M. クラウス氏は、以前とりあげた『ファインマンさんの流儀』も書いた方です(過去記事)。訳書もいろいろ出ていますので、この本は翻訳されるだろうと思います。

上記のtweetとは別ですが、総会に参加した方のこちらのメモでは、過去に失敗した投資をチャーリーがふりかえった話がでています。投資先はベルリッジ・オイルで、以前にも本ブログでとりあげています(過去記事)。

Corner of Berkshire & Fairfax Message Board

(ふたつめの例) 楽勝だとわかっているのに、十分に投資しないでいること。チャーリーはベルリッジ・オイルへ投資したときのことを話した。株価は原油埋蔵量の20%に過ぎませんでしたが、持ち株を劇的に増やせる機会がやってきました。ですが、そうしませんでした。その後、同社の株は35倍になりました。教訓、臆病すぎでした。損が出る可能性はないと考えていたにも関わらず、[現在価値にして]何億円もの利益をみすみす見逃してしまいました。本当に楽勝な機会は、そうそうありません。そんなときに大きく勝負に出ないのは間違いですね。

Example 2 - Not investing enough when you know you have a no brainer. He spoke about his investment in Bell Ridge Oil, where "the stock price was 20% of the value of the oil in the ground" and he had a chance to significantly increase his position - and he did not. Subsequently Bell Ridge was a 35X bagger. Lesson was - he was too timid. He could see not possibility for a loss - and he left many, many millions on the table. The really no brainers don't come around very often - and you make a mistake by not hitting them hard.


ウォーレン・バフェットが書いていた文章で、「バットを振らなければストライクはとられない」という類のものがあったかと記憶しています。ここでチャーリーは「最高の絶好球ならば、見逃してはならない」と説いていますが、肝心なのは来た球が絶好球なのかどうか、きちんと判断できる見識です。上昇相場で投資機会がみつからないと嘆いているのではなく、次の好球必打を果たせるよう、「備えよ常に」の姿勢を忘れてはならない、と改めて感じました。

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