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2011年12月10日土曜日

チャーリー・マンガーの名言「手持ちの道具がかなづちだけだと」

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手持ちの道具がかなづちだけだと、あらゆるものが釘に見えてくる。

To a man with only a hammer, every problem looks pretty much like a nail.

意訳すれば「ばかの一つ覚え」あたりですが、こちらのほうが広がりのある言い回しだと感じます。自分で答えを見つけたつもりでも、結局は前提条件が誤っていたり、見当違いだったということは、よくあることです。でも、答えあわせをした後に「なんだ、そんなことか」と自分の誤りや情報収集不足を軽視しがちで、思考能力を改善するきっかけにつながらないものです。マンガーはこの「かなづち」の警句を好んでとりあげ、一直線的な思考では複雑な問題は解決しがたいと繰り返しています。問題解決や意思決定の誤りをへらすには、例えばこれまでに取り上げた多面的に捉えてみたり逆から考え直してみるのが効果的だというわけです。

2011年12月9日金曜日

日本も含んでます(ジェレミー・グランサム)

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前回取り上げたグランサムが、少し前のMarketWatchのインタビュー(9月21日)で優良銘柄(=ブルーチップ)を推薦していたので引用します。最近のUS市場ではグローバル企業の多くが割安で、ほかのバリュー・ファンド・マネージャーも同じような発言をしています。(日本語は拙訳)

同氏曰く「アメリカの株式市場はまた下げ相場になり、何年間かは低水準の株価が続くかもしれません。その間のアメリカ経済の成長率は、もっと順調なときのような3.4%というわけにはいかず、2%ぐらいに低迷するのではないでしょうか」

同氏が購入を勧める株は、GMOファンドの投資方針と同じように、贅沢品ではなく生活必需品を扱っている好財務な企業です。特に、新興国市場で配当を出している企業が狙い目とのことです。彼が言うには「新興国、欧州、豪州、東アジアの中から買いたいですね。日本も含んでますよ」

He said he expects another leg down for the U.S. stock market, one where shares could stay low-priced for years while U.S. economic growth plods along at maybe 2% annually instead of the relatively more robust historical average of around 3.4%.

Grantham advised taking a page from GMO and buying shares in companies with strong finances and which produce goods that people need, as opposed to luxury items. Look for dividend-paying opportunities in emerging markets especially. “I would own emerging and EAFE (the MSCI Europe, Australasia, and Far East Index), including Japan,” Grantham said.

2011年12月8日木曜日

S&P500の10年予測(ジェレミー・グランサム)

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アメリカのファンド・マネージャーのうち、共感できる人が何人かいます。そのうちの一人、GMOのジェレミー・グランサムが書く文章は興味深く、時々読んでいます。最近はひっぱりだこで忙しいらしく、ようやく公開された今回のレターThe Shortest Quarterly Letter Ever(December 2011)はメモを箇条書きした程度にとどまっています。

弱気筋というか慎重派で知られる同氏ですが、今回の図表も弱気です。グリーンスパンがFRB議長になる以前の株式バブル10回と同じように株価が調整したら、S&P500の今後10年間がどうなるかを示しています。レターの3ページの図です。








この図のとおりには推移しないと思いますが、ちょっと慎重になってしまいますね。

2011年12月7日水曜日

軽薄な勉強机(節約度★)

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小学校にあがる子に勉強用の机を買いたい、という話を切り出したのは妻でした。反対したのは私のほう。人間、変わるものです。結局は、子供のおもちゃ置き場になっていた3段棚のサイドボードを解体し、文机風にしたのが以下の写真です。








ためしに使ってみてダメなら考え直そうと始めたのですが、今のところ定着しています。引越し前の選別ものりこえ、あと4,5年間ぐらいは活躍しそうです。

今回は、たまたま流用できた例ですが、いずれ買い物が必要になる場合でも、可能であれば支出を先延ばしするように心がけています。

2011年12月6日火曜日

ビジネスを理解するとは(ウォーレン・バフェット)

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前回の話題を受けます。投資対象が「お手上げ」(too tough)かどうかは、投資対象を自分で理解しているかどうかが判断基準になってきます。今回は、ウォーレン・バフェットの言うところの「ビジネスを理解するとは」です。2000年に開催されたバークシャー・ハサウェイの年次総会での発言を引用します。『Seeking Wisdom』からの孫引きです。(日本語は拙訳)

私たちが唯一知っている利益のあげかたは、ビジネスを評価しようと努めることです。例えば、ある鉄鋼会社を評価できないのであれば、その会社は買いません。いい取引ではないとか、大安売りではない、とは言っていません。どう評価したらよいか私たちにはわからない、というだけです。ブラジルに化学工場か何かを設立する是非を評価できないようであれば、買わないのです。

製品を理解でき、利用者にとってどう役立つのかも理解できる、でも10年後に経営状況がどうなるのか見当がつかないことがあります。例えば、鉄鋼のことを知っていて、住宅建設のこともわかっていても、ある建設業者を調べたからといって、5年や10年後に経営状況がどうなっているか推測するのは別の問題です。製品や流通やそういった類のことが問題なのではなく、10年後の経営状況をどれだけの精度で予測できるかが重要なのです。

The only way we know how to make money is to try and evaluate businesses. And if we can't evaluate a carbon steel company, we don't buy it. It doesn't mean it isn't a good buy. It doesn't mean it isn't selling for a fraction of what its worth. It just means that we don't know how to evaluate it. If we can't evaluate the sense of putting in a chemical plant or something in Brazil, we don't do it...

We understand the product. We understand what it does for people. We just don't know [what its economics will be] 10 years from now...You can understand steel. You can understand homebuilding. But if look at a homebuilder and try to think where the economics of it is going to be in five or 10 years, that's another question. It's not a question of understanding the product they turn out, the means they use to distribute it ? all of that sort of thing ? it's the predictability of the economics of the situation 10 years out.