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2012年1月14日土曜日

もはやサル社長ではない

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アメリカの経済紙Businessweekはよく知られている雑誌で、日本でいうところの東洋経済や週刊ダイヤモンドのようなものです。今週号の同誌の表紙ですが、なんと、マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマーが登場していました。個人的にはマイクロソフト(MSFT)の株式を保有しているので気になる人物なのですが、世間的には悪役ムードの強い人です。彼の奇行(というか、パフォーマンス)をとりあげた映像もYouTubeにあります。最近の注目はアップルやグーグル、そしてIPO必至のフェースブックあたりですが、大衆経済紙がマイクロソフトに焦点をあてるのはなぜなのでしょうかね。












今回は同誌の記事から、マイクロソフトとバルマーの業績概要を引用します。(日本語は拙訳)

過去十数年にわたって、マイクロソフトの売上は3兆円から5.5兆円へと増加し[USドルベースでは2.8倍]、純利益は215%増の1兆8,000億円となった。その大半は、バルマー以前から続いているWindowsとOffice資産のおかげだ。彼自身の業績といえば、データセンタービジネスにおいて無名に等しかった同社を主要業者にまで押し上げたこと、またXboxもバルマーによるもので、エンターテインメント事業で7,000億円の売上をあげている。年次ベースの利益成長でいえば、バルマーの成績(16.4%)は、伝説的なCEOとされるGEのジャック・ウェルチ(11.2%)やIBMのルイス・ガースナー(2%)を超えている。

Over the past 10 years, Microsoft’s annual revenue has surged from $25 billion to $70 billion, while its net income has increased 215 percent to $23 billion. Much of these gains have come from the Windows and Office franchises Ballmer inherited. That said, he’s moved Microsoft from a virtual nonentity in data centers to a dominant player, building a business that brought in $6.6 billion in profit last year. The Xbox also came to life under Ballmer and anchors the company’s $8.9 billion entertainment and devices division. Measured by total annual profit growth, Ballmer’s performance (16.4 percent) surpasses those of such legendary CEOs as GE’s Jack Welch (11.2 percent) and IBM’s (IBM) Louis V. Gerstner Jr. (2 percent).

もしバルマーが会社の利益に大きく貢献しているのであれば、素晴らしい経営者に恵まれたマイクロソフトは買いでしょうし、そうでなければマイクロソフトは比類なきビジネス特性を持っているので、これまた買いだと思います。冗談ぽくみえるかもしれませんが、いちおうまじめです。同社は、私が投資するアメリカ企業3社のうちの1つなのです。

2012年1月13日金曜日

我が家の家計簿(2011年の支出合計)

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溜めていたレシートを家計簿にデータ入力し、ようやく昨年の決算となりました。支出の合計は約277万円。科目ごとの詳細は以下の通りです。










科目小計1ヶ月平均
食費¥491,805¥40,984
日用品¥44,671¥3,723
住居¥1,229,508¥102,459
光熱水道¥90,865¥7,572
被服¥70,874¥5,906
保健衛生¥42,056¥3,505
教育¥460,688¥38,391
教養娯楽¥45,007¥3,751
交際¥68,285¥5,690
交通、通信¥98,772¥8,231
その他¥120,133¥10,011
合計¥2,762,664¥230,222

12で割って月次平均にしてみると、おおよそ想定内の金額です。「その他」の12万円ですが、共済代7万円が含まれています。残り5万円は何に使ったのか振り返りたくなりますが、気がひけるのでそのままに。また交通通信費が高くなったのは、11月の引越し代45,000円が加わっているためです。今年はおさえられる見込みです。

今年2012年の予算は特に決めていませんが、260万円以内に収まるかどうかといったところです。また引越しをしなければ、のことですが。

2012年1月12日木曜日

TOPIX Core30ひとかじり(2)任天堂(コミュニケーションについて)

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糸井さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」には任天堂の岩田社長との対談がいくつか載っています。今回は企画「社長に学べ!」からの引用です。本ブログのメインテーマのひとつは「自分の誤りに向き合うこと」ですが(例えばこの記事)、彼の姿勢も自我を超えていますね。

(岩田社長)
わたしは昔からここだけはわりと自信があるのですが 「コミュニケーションがうまくいかないときに、絶対に人のせいにしない」ということに決めたんですよ、あるところから。

「この人が自分のメッセージを理解したり共感したりしないのは、自分がベストな伝えかたをしていないからなんだ」と、いつからか思うようにしたんです。

うまくいかないのならば、自分が変わらないといけない。

この人に合ったやりかたを、こちらが探せば、理解や共感を得る方法はかならずあるはずだ。

ですから、いまでもうまくいかなかったら自分の側に原因を求めています。相手をわからずやというのは簡単ですし、相手をバカというのは簡単なんですけどね。

(糸井さん)
うん、岩田さんって、ほんとに相手を責める言葉をいわないもんね。

(岩田社長)
いわないということを、自分に課すことに決めたんです。

いつそうしたかは覚えてないのですが、きっと自分なりに決めた時期があったのでしょう。

似た話題をもう一つ。こちらは、任天堂のゲーム・クリエイターで専務でもある宮本氏の言動について、です。引用元はこちらです。

(岩田社長)
社内から、そのゲーム触ったことのない人をひとり、さらってくるんですよ。さらってきて、なにも説明せずに、いきなりポンとコントローラーを握らせて「さあ、やれ」って言うんですよ。

(中略)

なにも知らない人がそれを遊ぶのを見て、「あ、ここわからないのか」とか、「あそこに仕込んだ仕掛けはとうとう気づかずに先に行ってしまった」とか、「先に、これやってくれないと、あとで困るのに」というようなことが、後ろから見ていると、山ほどあることがわかるんです。お客さんが、前提知識がない状態で、どんな反応をするかがわかるんですね。だから、宮本さんは、自分がどんなに実績のあるゲームデザイナーであろうと、「お客さんがわからなかったものは自分が間違ってる」というところから入るんですよ。

2012年1月11日水曜日

TOPIX Core30ひとかじり(2)任天堂(価値のあるコンテンツについて)

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任天堂の岩田社長の発言を目にしたのは、昨年の春だったかと覚えています。震災騒ぎで仕事の進みに若干の余裕ができ、自分の時間が少しとれた頃です。当社のWebサイトで決算発表会か何かの文章を読んだり動画をみました。第一印象は「若いのに、たいした社長だ」。当意即妙でいて、丁重で腰が低い。さすがは任天堂、と感嘆しました。

その後は、任天堂を取り上げた本を一冊読み(『任天堂 “驚き”を生む方程式』)、四半期ごとの決算を追ってきました。年末商戦がおわり、以前の彼の発言が裏付けられてきた感があります。いい機会なので、集中して岩田社長の発言を読んでいます。糸井重里さんのサイト(この記事など)も含めて興味深く読めます。

さて、今回は2011年度第一四半期決算発表会での、アナリストに対する岩田社長の回答から引用です。引用元はこちらです。

<Q6>
ハードとコンテンツの関係が1対1だけではなくて、いろいろなプラットフォームでさまざまなコンテンツができるようになってきている。また、コンテンツは所有するだけでなく消費するものになっている。こういったトレンドを踏まえて、むしろこれを事業機会として捉えて、新しい成長軸として何か外部に当社のコンテンツを提供するであるとか、事業提携の可能性が将来的にあるのかどうか、というところを改めて教えてほしい。

<A6>岩田社長
「ハードとコンテンツの関係が変わってきている」とか、「コンテンツは所有するものから消費するものになっている」とかいうのは、今、一つの流れとして間違いなく世の中で言われていることだと思います。一方で、一つのコンテンツ、それも価値のあるコンテンツは、そんなに簡単に次々と生み出せるのかというと、決してそうではないと思っています。例えば、短期的な業績だけを考えて申し上げれば、当社の看板のソフト資産をいろいろな形でライセンスをすれば、短期的には収益が上がるのかもしれません。ですが、それでそのコンテンツが消費されて価値がなくなってしまった時に、未来の任天堂はどうなるのでしょうか。私が今期の収益だけに責任を持つのでしたら、そういう決断ができるかもしれませんが、任天堂の中長期の展望に責任を持たねばならない立場としては、逆に「いかに消費されない特別なコンテンツをつくり、その価値を維持するか」ということができないと、それこそ任天堂の優位性というのはなくなると思います。また、その時の任天堂の武器は、私たちがつくるコンテンツとハードが一体でご提案できることで、私たちのコンテンツに必要であればハードにそういう機能を仕組んでおくことで、そのコンテンツの価値をより高めることができると思っていますので、原則的に、(たとえ短期的な収益があるのだとしても)私たちが自分たちの持っている知的財産を外にライセンスして出して消費されるものにしていくという考えはありません。
(後略)

なお、後続の質問では次のような回答をされていました。今回の業績不振をどのようにとらえているのか、一端がうかがえます。

<A8>岩田社長
それから、会社、社員の仕事という意味では、やはり今回のことで、「(ゲームビジネスでは)たった一つ歯車が狂うだけで、会社のビジネスがこんなに変わるのだ」ということを、任天堂という組織全体が今思い知っているわけですから、そのことをむしろ今後に活かさないといけないと私は思っています。そういうことが教訓となり、任天堂が、タイミング、あえてこの言葉を使いますが、「天の時を逃さない会社になるのだ」というのが私の決意でございます。多分に精神論的ですが、ご理解ください。

2012年1月10日火曜日

TOPIX Core30ひとかじり(2)任天堂(ブランド価値)

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ブランド・マーケティングのコンサルティングを行っているInterblandという会社があります。同社はまたグローバル企業のブランドを独自評価し、順位付けを行っています。個人的には順位やブランド評価金額に重要な意味はないと捉えていますが、アメリカ人が国外ブランドをどのあたりに位置づけているかは参考になると思います。

2011年の順位ですが、任天堂は48位でした。気になる競合は第3位のマイクロソフト、第8位のアップル、第14位のノキア、第17位のサムソン、第26位のアマゾン、第35位のソニーといったところでしょうか。プラットフォームがらみが多いですね。

報告書で任天堂に触れている部分がありますが、以下の一文は共感できます。(日本語は拙訳)

[任天堂の]最も重要な資産のひとつは、「ニンテンドー」ブランドそのものです。ニンテンドーといえば即ち、楽しくて、にっこりさせてくれるものなのです。

One of its most valuable assets is the Nintendo brand itself, which consumers see as fun and a reliable provider of smiles.
(p.30)

ちなみに過去の記録も見ると、任天堂の最高順位は2001年の29位のようです。ゲームキューブとゲームボーイアドバンスあたりの時代です。個人的には、どちらのゲーム機も経験なしです。