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2016年1月12日火曜日

割安な銘柄を買う以外にバリュー投資家がすべきこと(セス・クラーマン)

2009年3月のOID誌に掲載されたセス・クラーマンの講演記事から、ひきつづき引用します。前回分はこちらです。(日本語は拙訳)

<クラーマン> ですから、個別銘柄の株価が本当に割安な水準に達したときにそれを買わないとしたら、バリュー投資家がすべきこととは何でしょうか。それはマーケット・タイミングです。投資家は即時的な時間軸で暮らしています。数カ月や数日、数時間、はたまた数分間の人もいるでしょうが、数年間隔ではありません。将来を知ることはできません。またサイクルの途中においていつ終わりが来るのかわかりませんし、その始まりでさえ必ずしもはっきりしてはいません。ですから市場が下落する間に、それらしき機会に誘われてやられてしまうわけです。魅力なバーゲン銘柄あるいはバリューを装う銘柄だったり、騙し上げあるいは正当なる回復だったり、巧みな底値買いあるいは軽率な下落買いだったりと、そういった諸々を目の当たりにするでしょう。しかし実際に事実が起きてからでないと、どこまで下がるのかを知ることはできません。マクロ的な予測をすることはできます。その場合、今後生じる2回の景気後退のうち10回を予言するわけです。あるいはマクロ経済を無視する道もあります。その場合、経済が悪化して信用が収縮し、あらゆる証券から波が引いていった後に、もはや割安にみえなくなったバーゲン銘柄を買うわけです。

Klarman: So when individual stocks reach levels where they are truly undervalued, what are value investors supposed to do other than to buy them? Anything else is market timing. Investors live in real time - not in several year intervals, but in months, days, hours and even minutes. Because we cannot know the future - and cannot see in the middle of the cycle its end, and not even necessarily its beginning - we will be bombarded by apparent opportunity as the market descends. We will see tempting bargains and value imposters, false rallies and legitimate recoveries, smart bottom fishers and mindless buy-the-dippers - and we will never know until after the fact how low things might go. We can become macro forecasters, predicting 10 of the next two recessions, or we can ignore the macro economy, buying bargains that cease to look cheap as the economy deteriorates and credit contracts and the tide goes out on all marketable securities.

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