2011年12月17日土曜日
誤判断の心理学(初めに)(チャーリー・マンガー)
なお、この講演は、英語圏のサイトでは既に取り上げられています。お急ぎのかたは以下のサイト等をごらんください。
Lessons from Charlie Munger- I (Equitymaster)
2011年12月16日金曜日
ウォーレン・バフェットの起床時刻
ある企業に興味を持ったら、競合他社の資料を読むといいでしょう。[投資の際には]実際にそのビジネスに身を投じているように行動すべきです。本当にそうだったら、競争相手が何をしているのか知りたがるものですから。
If you are interested in one company, get reports for competitors. "You must act like you are actually going into that business, and if you were, you'd want to know what your competitors were doing."
業界分析は企業分析の基本となるものですが、個人的には徹底せずに端折ってしまうこともあります。反省すべき点です。
ちなみに、ウォーレンの起床時刻は6時45分とのことです。リンク先のPDFファイル冒頭にメモされています。
2011年12月15日木曜日
金銀スポットも下落(2011/12/14)
少しずつですが、またSLVを買い始めました。一方、株式のほうは静観中です。
2011年12月14日水曜日
大丈夫ですよ、私たちはうまく対応できますから
最近読んだ本『ウェザー・オブ・ザ・フューチャー ― 気候変動は世界をどう変えるか』でも、学者たちの似たようなやりとりがあったので引用します。ニューヨーク市で水不足が起きる事態を想定した科学者たちの会話です。
水不足が頻繁に起こるようになると、海面上昇の影響とも重なって、水供給に影響を与えるようになるだろう。「あらゆるシステムは絡み合っています」とローゼンツワイクは説明する。「ニューヨークのような都市部では、いくつもの気候変動の影響が完全に混ざり合っています。私たちの科学者チームが、いろいろな分野の科学者の集まりでなければいけないのはそのためです。もしそうでなければ、正しい答えは出ません」。ニューヨークでは、さまざまなバックグラウンドをもつ科学者を巻き込んで、学際的なアプローチを取ることが不可欠だ。異なる分野の科学者がいれば、それぞれ違う視点から問題に取り組める。
ローゼンツワイクはこう説明する。「私たちは毎月、チームの科学者全員で集まることにしています。水文学者というのは、たいてい非常に自信たっぷりに振る舞うんです。彼らはよくこう言っています。『大丈夫ですよ、私たちはうまく対応できますから。気候変動っていうのは私たちの得意分野ですよ』。たとえば、渇水の深刻度を表すのによく使われるパルマー渇水強度指数から、ニューヨーク一帯での渇水の頻度の増加が見られることを話し合っていると、水文学者はこう言い出します。『大丈夫。チェルシーという、ハドソン川の上流の小さな街に、ハドソン川への取水パイプがあります。チェルシーでハドソン川から水をくみ上げて、水の供給量を補うつもりです』。そこへ、NPCCのメンバーの研究者が部屋の後ろのほうで手を振って、『でも計算したところでは、海面上昇の影響を考慮すると、河口部にあった塩水と淡水の境界線が上流のチェルシーまで進んでしまうんですよ』と言うんです」
「専門家が一つの部屋で議論する必要があるのは、こういうことがよくあるからです。もちろん、チェルシーでハドソン川からの追加取水は可能です。でも、それが塩水だったらあまり役には立たないでしょう」(p.325)
ところで、文中にでてくるチェルシーの街がここだとすると、現在の河口から100kmほど離れた地点です。
2011年12月13日火曜日
振り返れない(ナシーム・ニコラス・タレブ)
人は過去における過去と未来の関係に学ぶことができない。それが私たちの弱点になる。私たちが明日のことを考えるとき、昨日や一昨日について、それ以前にどう考えていたかは思い出さない。振り返れないという欠陥のせいで、自分の過去の予測と、その後実際に起こった結果の違いを学習できない。(下 p.50)