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2011年11月19日土曜日

他人と違う行動をとれますか?

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ROMでお世話になっている投資掲示板からの孫引きで、Behavioral Finance (Why Watching CNBC Won’t Make You Rich)の一部を訳しました。記事を紹介してくださったのは、才媛iluvbabybさんです。紹介されている映像は往年のドリフターズをみるようで思わず笑みが浮かびますが、翻って自分自身の行動をみつめなおす材料になるものです。

投資家が米国株ファンドを売却した金額は、9月には5,300億円、8月は1.2兆円、7月は1.7兆円でした。ご察しの通り、米国株の第3四半期は2008年の金融危機後では最悪の期間でした。10月にはさらに1.4兆円が売却されましたが、この25年間で最大となる10.9%の上げ幅を記録した月となりました。米国の投資家は今年になって4.1兆円を売却してきたことになりますが、この年次ベースでの売却傾向は2008年から続くものです。

一方のウォーレン・バフェットですが、第3四半期に米国市場で1.8兆円を投資しています(訳注:債券、企業買収、設備投資等を含む)。そのうち、株式投資は5,500億円で、この15年間で最速ペースです。今年の3月には純資産4兆円を有していたバフェットですが、さて、投資の時期を正しく見極めているのは誰のほうだと思いますか。
(中略)
ウォーレン・バフェットが他人が売っているときに大きく買いに回るのは典型的な逆張り投資で、投資方針的には「優勢な市場動向に逆らう、つまり低迷している資産を買い、好調な時に売る」ものです。人は、残念ながら他人と違う行動をとれないさがをもった生き物のようです。このどっきりカメラ風の動画をごらんください、エレベーターの中でおかしなしぐさを目にしながらも困惑する様子がうかがえます。でも、株価が低迷していくのが明白なときに、持ち株をこのまま保持するか、もっと買うように助言されたら、どう感じますか。私どもは株式投資信託の月次及び四半期ごとの資金動向を追ってきました。というのは、投資信託への資金純流入額は株式市場の動向と相反することが多いからです。つまり、普通の人が買うのは株価が高いときで、売るのは割安のとき、ということです。

Investors withdrew $6.8 billion from US stock funds in September, $15.5 billion in August and $22.9 billion in July. Makes sense, right? Q3 was the worst quarter for US stocks since the 2008-9 financial crisis. Investors withdrew another $18.2 billion in October, which was the best single month for US stocks in 25 years with a gain of 10.9% in the S&P 500. YTD, US investors sold $53.5 billion of US funds, continuing a pattern of net annual redemptions that has prevailed since 2008.

Warren Buffet, meanwhile, invested $23.9 billion (including $7 billion in stock purchases) in US markets in Q3 ? his fastest pace of investment in 15 years. As of March 2011, Buffet was worth about $50 billion, so who do you think is making the correct assessment of the investing climate?

(中略)

Warren Buffet buying large when others sell is a classic example of contrarian investing, defined as “an investment style that goes against prevailing market trends by buying assets that are performing poorly and then selling when they perform well.” Humans, alas, are herd animals who become distressed when acting contrary to the group. Watch this old Candid Camera prank to observe an individual’s distress from simply facing the wrong way in an elevator. Now think about the distress you feel when your investment advisor maintains or even adds to your stock allocations, when clearly “a depression is eminent.” We track monthly and quarterly cash flows into stock mutual funds because often net flows are inversely correlated with stock market performance. In other words, most investors buy high and sell low.

2011年11月18日金曜日

通信費を抑える(節約度★★)

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おなじみの総務省の統計「家計調査」によると、1世帯(2人以上)あたりの通信費支出は月平均で約12,000円となっています。対する我が家は約7,000円で推移しています。明細は次の通りです。

NTT固定電話: 1,800円
携帯電話: 300円 (=プリペイドカード3,000円/年 ÷ 12ヶ月)
インターネット・ブロードバンド接続: 1,900円
年賀状: 300円 (=3,600円/年 ÷ 12ヶ月)
引越し代: 2,500円 (=55,000円/回 * 1回/2年 ÷ 24ヶ月)

なお、引越し代を含めているのは、家計調査の分類に従ったためです。支出項目「7.3 通信」は、「物の運送,情報の伝達のために必要な商品及びサービスに関するもの」だそうです。

節約の基本方針としては、携帯電話代を抑えるようにしています。固定電話とブロードバンド接続を優先し、機能的に重複している携帯電話を削っています。

まずは私ですが、自腹の電話機を持っていません。仕事用としては、勤め先の職場で割り当てられたり、貸与されたPHSを使っていました。

一方、妻はプリペイド携帯を使っています。ソフトバンクモバイル端末(サムソン製)です。発信できるのはプリペイドカードの使用開始後2ヶ月間ですが、その後1年間は着信専用端末として使えます。つまり、プリペイドカード1枚分の費用で、電話番号を1年間以上維持できます。最近はネット申し込みでチャージできるようですが、プリペイドカードだと割安に入手できることがあります。

通信費に関して、もう一点。自宅で使うインターネット・ブロードバンド接続は、公団賃貸住宅用のサービスを使っています。良心的な価格です。引越しの際の手続きも簡単なもので、住所変更を届けるだけでおわりでした。ルーターの設定変更は不要でした。

2011年11月17日木曜日

ほとんどの人より、うまくいくやりかた(チャーリー・マンガー)

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チャーリー・マンガーが物事を考えるときのやりかたは、私にとっては大きな課題です。チャーリーは折に触れて生涯学習の重要性を説いていますが、この引用を読むと合点がいきますね。おなじみの「Poor Charlie's Almanack」からの引用です。(日本語は拙訳)

私が信じてやまないのは、あるやりかたをとれば、ほとんどの人よりもうまくいくということです。頭のいい人だったら普通は習得できるもので、どういうことかというと、USC[=南カリフォルニア大学]のビジネススクールで前に話しましたが、頭の中にメンタルモデル用の格子枠を用意するわけです。そして、経験したり、本を読んだりして学んだ大切なことを[格子に]組みこんでいくわけです。そういうのがあれば、物事がだんだんうまく結びつくようになり、認識力が増していくようになります。

I've long believed that a certain system - which almost any intelligent person can learn - works way better than the systems that most people use. As I said at the U.S.C. Business School, what you need is a latticework of mental models in your head. And you hang your actual experience and your vicarious experience(that you get from reading and so forth) on this latticework of powerful models. And with that system, things gradually get to fit together in a way that enhances cognition.

2011年11月16日水曜日

加入電話はダイヤル、それともプッシュ回線?(節約度ゼロか★)

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加入電話(=固定電話)をダイヤル回線契約にすると、以前まではプッシュ回線と比べると50円安かったのですが、いつのまにか同額になっていました。どこかで目にしていたとしても、すっかり忘れていました。

NTT東日本のサイトに「毎月の基本料金」が載っています。たしかに、3級取扱所においてはダイヤルとプッシュは同じ基本料金となっています。1級と2級は従来どおりダイヤルのほうが安いようです。自分の契約がどの等級か調べるのは、電話サービス契約約款の別表2(冊子のいちばん後ろのほう)かと思われます。

NTTのオペレータの方に指摘されたのですが、電話の引越し工事の際にダイヤル回線契約からプッシュに切り替えると、よけいな工事費がかからないとのことです。というわけで、我が家もプッシュ回線契約に変更しました。これまではトーン信号を出す必要があるときには、電話機裏の「10・20・PB」のスイッチをすばやく切り替えていました。そのうち懐かしくなるであろう小技です。

2011年11月14日月曜日

チャーリー・マンガーのMultiple Mental Models

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チャーリー・マンガーは知恵の深さではウォーレン・バフェットをしのぐとされていますが、投資における彼の洞察力がどこからうまれているのか、とても興味深いものです。いつもと同じように「Poor Charlie's Almanack」からの引用で、今回はMultiple Mental Modelsについてです。日本語は拙訳で「多面的メンタルモデル」と訳しました。

マンガーの説く、ビジネスを分析評価する際の「多面的メンタルモデル」アプローチとは

チャーリー・マンガーの投資手順は、ほとんどの投資家が行うような基本的なやり方とは大きく異なる。型どおりに企業の財務分析を行うのではなく、チャーリーは包括的な分析を行うのだ。候補企業の内部で行われている諸活動だけでなく、企業活動を包含する広範で統合的なつながり(「エコシステム」)をも、分析対象とする。そのような自身のやり方をさして、彼は「多面的メンタルモデル」と称している。(中略)情報を収集・加工・活用する際の枠組みとして使われるそれらモデルは、各種の伝統的な学問分野から借用している。歴史学、心理学、生理学、数学、工学、生物学、物理学、化学、統計学、経済学などである。また借用してきたツール、手法、公式は互いに連携しあっている。チャーリーの投資分析におけるエコシステム的アプローチの肝心かなめな点は次の通り。「あらゆるシステムが複数の要素から成り立っているのと同様に、システムを理解するには様々な学問分野で登場する様々なモデルをうまく当てはめることが必要になる」。作家ジョン・ミューアが自然界における相互関連を見出して曰く、「何かをとりあげてみても、結局はこの世界のあらゆるものと繋がっているわけだ」

Munger's “Multiple Mental Models” Approach to Business Analysis and Assessment

Charlie's approach to investing is quite different from the more rudimentary systems used by most investors. Instead of making a superficial stand-alone assessment of a company's financial information, Charlie conducts a comprehensive analysis of both the internal working of the investment candidate as well as the larger, integrated “ecosystem” in which it operates. He calls the tools he uses to conduct this review “Multiple Mental Models.” These models, discussed at length in several of the Talks(especially numbers Two, Three, and Four), serve as a framework for gathering, processing, and acting on information. They borrow from and neatly stitch together the analytical tools, methods, and formulas from such traditional disciplines as history, psychology, physiology, mathematics, engineering, biology, physics, chemistry, statistics, economics, and so on. The unassailable logic of Charlie's “ecosystem” approach to investment analysis: Just as multiple factors shape almost every system, multiple models from a variety of disciplines, applied with fluency, are needed to understand that system. As John Muir observed about the interconnectedness of nature, “When we try to pick out anything by itself, we find it hitched to everything else in the universe.”