ot

2022年1月20日木曜日

0.8%の期間を逃すな(ハワード・マークス)

オークツリーのハワード・マークスが1月13日付でメモを公開していました。今回は株式売買の「売り」に関する話題を取りあげています。一般的な内容なので、参考になると思います。いくつかの文章をご紹介していきます。(日本語は拙訳)

Selling Out (Oaktree Capital Management)

[マネー・マネージャーの]ビル・ミラーが触れた[株価の]「急騰」とは、どのようなものでしょうか。J.P.モルガン・アセット・マネジメント社が著した2019年版『引退に関する手引』にでてくる数字が、[投資情報サイトの]モトリー・フールの記事(2019年4月11日付)に引用されていたので、取りあげます。1999年から2018年までの20年間におけるS&P500の上昇率は、年率5.6%でした。しかし最上の10日間(全取引日に対する割合は約0.4%)を逃すと、上昇率は年2.0%にとどまるとのことでした。また最上の20日間を逃した場合、儲けがまったくあがらなかったとしています。過去を振り返ってもたびたび見られたように、結局のところ投資利益は少ない日々に集中していました。それにもかかわらず、頻繁に行動を起こす投資家諸氏は市場との出入りをくりかえします。売買取引で生じる費用を負担し、譲渡所得にかかる税を支払い、前述した「急騰」を逃すリスクをとりつづけています。

 

What are the "sharp bursts" Miller talks about?  On April 11, 2019, The Motley Fool cited data from JP Morgan Asset Management's 2019 Retirement Guide showing that in the 20-year period between 1999 and 2018, the annual return on the S&P 500 was 5.6%, but your return would only have been 2.0% if you had sat out the 10 best days (or roughly 0.4% of the trading days), and you wouldn't have made any money at all if you had missed the 20 best days.  In the past, returns have often been similarly concentrated in a small number of days.  Nevertheless, overactive investors continue to jump in and out of the market, incurring transactions costs and capital gains taxes and running the risk of missing those "sharp bursts."

0 件のコメント: