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2018年9月8日土曜日

2018年バークシャー株主総会(16)お嬢さん、お供の爺やは私です

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バークシャー・ハサウェイ株主総会での質疑応答から、中国株式市場の話題です。リー・ルー同席インタビューのシリーズと同じように、チャーリー・マンガーは中国を推していますが、ウォーレン・バフェットが主役のこの場では、簡潔な発言にとどめています。なお、本シリーズ前回分の投稿はこちらです。(日本語は拙訳)

21. 中国株に対してバフェットよりも興味を示すマンガー

<ウォーレン・バフェット> 次は質問所6番の方、お願いします。

<聴衆からの質問者> バフェットさん、マンガーさん、おはようございます。中国株に注力した調査業務を営んでいる上海のホライゾン・インサイト社から参りました、ステフィー・ユーと申します。当社の顧客には、中国における投資信託会社が多数あります。彼らは非常に若く、つまり相対的に若いほうなので、運用している資金は少額です。

そこで質問ですが、もし現時点でポートフォリオの資金が10億ドルだけだとしたら、おふたりは投資先をどこへ変更なさいますか。中国のような新興市場のほうが投資の機会が多いとお考えですか。よろしくお願いします。

<ウォーレン> そうですね、もし資金が10億ドルだとしたら、市場規模が30兆ドルになる米国で機会を探すだろうと思います。概して言えば、他の国よりもよく理解しているからです。何千億ドルの資金を抱えた状態で探すよりも、まあそうですね、成績にある程度差をつけられる投資先を発見できると思います。

ただし、新興国の市場を除外する必要はないと思います。15年ほど前でしたか、いい機会がありました。興味深いものがあったからです。週末に韓国市場の銘柄一覧を読み進めていたところ、昔の経験を思い出したかのように感じました。それで、小型の株をいくつか買いました。そうですね、韓国企業あるいは米国企業の水準からみても小さくはありませんでした。かなり大きな会社でした。

15あるいは20件ほど見つけました。定量的にみて割安だったので、いくつかを自分用に買いました。

資金が少額であれば、現在は不可能なことでも果たせる機会があります。ただしいつであっても、わたしとしてまずはじめに米国内を注視したいと考えています。そして...

他の国々についても調べてみましたが、非常に小さな市場には足を踏み入れないと思います。それというのも、売買実行や課税の面でもむずかしい点が数多くあり得るからです。

米国や中国や英国といった国々で見つからないのであれば、たぶん他の場所でも見つからないでしょう。みつけたと思うかもしれませんが、きっとそれはおなじみのものではなく、別種のゲームかもしれません。わたしたちにとって問題なのは規模であって、地理的なものではありません。

チャーリーはどうですか。

<チャーリー・マンガー> 割合でみれば、私のほうがずっと中国株に投資してきましたね。ですからお嬢さん、共に歩んでいるのは私ですよ(笑)。

<ウォーレン> なるほど。それでは具体的な名前をあげますか。その株式には名前があるのですか。それとも..(笑)

<チャーリー> いや、言いませんね(バフェット笑)。

<ウォーレン> 次はキャロル、お願いします。

<キャロル・ルーミス> 次の質問は...

<ウォーレン> すみませんが、付け加えることがもうひとつありました。中国ではさまざまな機会を見つけることと思います。「米国で同じ程度の資金を有する人よりも、ずっと良い狩場にいるわけだ」とチャーリーは発言していました。そうですよね。

<チャーリー> そう言いましたよ。

<ウォーレン> そうです。まだ若い市場でありながらも十分に巨大な市場ですから、そうなるのも当然かと思います。というのは..

市場とは、年月を経るにつれて効率的になっていくようです。30年前の日本ではワラントの値付けがおかしなことになったりと、諸々が非常に奇妙な状況になりました[バブル期のワラント債など]。しばらくしてそのことに気づく人が出てくると、その状況は消滅しました。市場が進展すると、非常に奇妙なことが起こり得るものです。チャーリーも賛成してくれると思いますが、どうですか。

<チャーリー> そのとおり。

<ウォーレン> なるほど。

21. Munger is more interested than Buffett in Chinese stocks

WARREN BUFFETT: OK. Station 6?

AUDIENCE MEMBER: Hi, good morning, Mr. Buffett and Mr. Munger. My name is Stephie Yu from Horizon Insights, a China-focused research firm based in Shanghai. So I have a lot of mutual fund clients in China, who are very young - relatively younger - and they manage a smaller portion of funds.

So my question is, if you only have $1 billion in your portfolio today, how would you change your investments? Would you consider more investment opportunities in emerging markets such as China? Thank you.

WARREN BUFFETT: Yeah. I would say, if I were working with a billion, I would probably find - within a $30 trillion market in the United States, where I understood things better, generally, than I do around the world - I’d probably find opportunities there that would be better, incidentally, by some margin, than what we can find for hundreds of billions.

But I wouldn’t - there’s no way I’d rule out emerging markets. There was a time, 15 years ago or so, when just because it was kind of interesting and it took me back to my youth, I - on the weekend, I went through a directory of Korean stocks. And I bought - and these were small stocks - well, they weren’t small by standards of either Korean or American business. They were big, big companies.

But I found 15 or 20 in - that were statistically cheap and bought some of each one myself.

And there are opportunities with smaller amounts of money to do things that we just can’t do. And - but I - my first inclination always would be to comb through things in the United States. And -

But I’ve combed through - in other countries. I probably wouldn’t get into very, very small markets because there can be a lot of difficulties even in market execution and taxation, (inaudible).

You can find - if you can’t find it, you know, in America and China and Britain and a few other places - (laughs) - you probably aren’t going to find it someplace else. You may think you’ve found it. But that may be - it may be a different game than you know. Our problem is size, not geography.

Charlie?

CHARLIE MUNGER: Well, I already have more stocks in China than you do, as a percentage, so I’m with the young lady. (Laughter)

WARREN BUFFETT: OK. Well, you can - you want to name names? Do these stocks have names- Or - (Laughs)

CHARLIE MUNGER: No, I don’t. (Buffett laughs)

WARREN BUFFETT: Carol?

CAROL LOOMIS: This question is -

WARREN BUFFETT: I should just add one thing. You will find plenty of opportunities in China. Charlie would say you’ve got a better hunting ground than even a person with similar capital in the United States. Would you agree with --

CHARLIE MUNGER: Yes, I do.

WARREN BUFFETT: Yeah, yeah. So - and in the sense they’re - it’s logical that should be the case because it’s a younger market, but still a large market. So that -

Markets probably work toward efficiency as they age. Japan had this very strange situation with warrants being priced out of line and all of that 30 years ago. And people notice after a while and it disappears. But there can be - some very strange things happen in markets as they develop. I think you’d agree with that, Charlie, wouldn’t you?

CHARLIE MUNGER: Absolutely.

WARREN BUFFETT: Yeah.

2018年9月4日火曜日

投資先は3つ(チャーリー・マンガー)

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チャーリー・マンガーのインタビューのつづきです。ひとつめの話題は彼の投資先についてです。おなじみの話題ながらも、これまた最重要な投資哲学を体現しています。もうひとつの話題は読書についてです。前回分の投稿はこちらです。(日本語は拙訳)

<質問者> マンガーさんが生涯を通じてもっとも満足した投資とは何ですか。また、いちばん悔いの残った投資は何ですか。

<チャーリー・マンガー> バークシャー・ハサウェイ株は1株につき16ドルで買いましたが、今では30万ドル近くで取引されていますね。非常に優れた投資先でしたよ。長い期間にわたりましたが、長期的な視点にたった投資でしたからね。投資をともにする仲間は好ましい人たちですし、投資した各社も気に入っています。同社に資金を据えたきりで50年以上になりますが、驚くなかれ、実にうまくいきました。その手の話はほかにもいろいろありますよ。リー・ルーと組んで中国に投資してきましたが、一体何だったか、13年あるいは15年だったか、さまざまな証券を買いましたが、売ったものはほとんどありませんね。失敗した投資はそれほど多くはなかったですよ。少しはありましたが、多くはありませんでした。まずい投資先をあれこれと抱えていたりはしませんね。マンガー家で保有している株式は、基本的には3つです。バークシャー・ハサウェイとコストコ、もうひとつがリー・ルーの運営しているパートナーシップです。齢95になる私の保有しているのが、3種類ですよ。金持ちになるために、あれこれと違ったものを保有する必要はないですね。

Question: Mr. Munger, what is your most satisfactory and what is your most unsatisfactory investment in your life time?

Munger: My Berkshire Hathaway stock cost me $16 a share, and it’s now selling for almost $300,000 a share. That’s been a very good investment. It took a long time, and it was a long-term investment. I like the people I was investing with and I like the companies I was investing in. I just sat there for more than 50 years and low and behold it’s worked out really well. And there are lots of stories like that. Li Lu and I have been investing together in China for what? Thirteen years or 15 years? And we have bought a lot of securities and we sold very few. I’ve not made very many bad investments. There have been small ones but not very many. I don’t have many bad investments. Basically the Mungers have three stocks - Berkshire Hathaway, Costco and Li Lu’s partnership. Well along my 95th years, three things. You don’t need to own different things to get rich.

<質問者> 1年間で何冊の本をお読みになりますか。どんな分野の本を読まれますか。

<チャーリー> 流し読みする本と、きちんと読む本を合わせて、毎週20冊読んでいますね。伝記をたくさん読みますし、歴史も読みます。ほとんどがノンフィクションですよ。

Question: How many books do you read every year and what subjects are they?

Munger: I either skim through or read through 20 books week. I read a lot of biographies, and some history. I read almost no fiction.

2018年8月30日木曜日

(解答)なぜリスは周囲に危険を告げるのか

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前回の投稿で取り上げたリスの問題に対する解答部です。引用元の本は『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』です。

リスの行動は、その声が意味論的情報を伝えないとした場合にのみ意味をなす。リスの「タカ警報」を考えてみよう。まず、それはぴいーっという高い音の声だ--実験が明らかにしたところでは、タカはその位置を特定しにくい。つまりリスは自分の位置についてタカにはほとんど知らせていないのだ。次に、自分だけが遮蔽物に向かって逃げると、かえって目立つ。一群のリスが一斉に逃げ回る中の1匹でいる方がよい。タカに目をつけられる可能性が小さくなるからだ。同様に、高い鳴き声を聞いて遮蔽物を求めて逃げるリスは、その場に立っているリスよりタカに食べられる可能性は低い。つまり淘汰はタカを察知したときに声を上げるリス、また高い声を聞いたときに遮蔽物目指して逃げるリスの方に有利に作用する傾向がある。人類がこの状況を見るとき、われわれはリスが情報を伝えていると解釈する。しかしそうなっているわけではない。この行動は単純に、有効だからということで世代を超えて伝えられる形質にすぎない。この種の行動が進化するには、リスがお互いの行動を知っている必要もない。単語も言語もない。ただ進化の力があるだけだ。(p. 464)

2018年8月28日火曜日

(問題)なぜリスは周囲に危険を告げるのか(『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』)

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少し前の投稿で取りあげた『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』の文章から、もう1点ご紹介します。今回の内容はリスの生態に関するパラドックス的な問題です。この手の問題を解くには該当分野におけるミクロな専門知識が欠かせないと考えがちですが、例によってチャーリー・マンガー的な取り組みをすれば、きれいに答えを出せるかもしれません。次回の投稿で解答部をご紹介しますので、どうぞお考えになってください。

なお私自身の成績ですが、あいにく今回はよく考えずに文章を読み進めてしまったので、0点です。もったいない読書の仕方だと反省しました。

事象についての当初の解釈が間違っているかもしれない例を一つだけ挙げよう。開けた土地に住むジリス(地上生活をするリス)のいくつかの種にとっては、2種類の捕食者がいる。スピードに任せて空中から襲ってくるタカと、地上でこっそりと忍び寄って襲ってくるアナグマだ。リスが捕食者を察知すると、二つの防御方式のいずれかを選ぶ(もう擬人的な言い方をしている)。アナグマを察知すると、巣穴の入り口まで戻って直立姿勢を維持する。アナグマはその姿勢を見て、リスはそのアナグマを察知しているので、襲っても時間とエネルギーの無駄だということを知る。タカを察知したときは、直近の遮蔽物に向かってまっしぐらに走る。リスは2種類の警戒音も出す。アナグマの場合は、粗い、かたかたという音を立て、タカの場合は、高い、ぴーいーという音を出す。近辺の他のリスはこの音を聞いて、アナグマ警報なら巣穴に戻り、タカ警報なら遮蔽物に向かって走る。人はまずあたりまえのように、リスは声をかけ合って、要するに「注意しろ、あたりにアナグマがいるぞ、巣に戻った方がいい」とか「あっ、タカだ、そこから逃げろ」とかのことを言っているのだと思うものだ。しかしそうなのだろうか。

捕食者を察知しての個々のリスの行動が示すように、いずれのリスも、関心は自らの身を守ることにある。実際、進化論はそうならざるをえないことを言う。リスは知り合いの運命を気にしてはいられないだろう。しかしリスの警戒音が意味を持つ情報を伝えるとすれば--リス語で「アナグマだ」とか「タカだ」と声を上げているとすれば--パラドックスにぶつかる。淘汰で有利になるのは、黙ってこそこそと逃げて、他のお人好しが食べられるようにするリスの方だろう。声を上げる集団の中の声を上げない個体が淘汰では有利で、そういうリスが自分の遺伝子を伝える。しかしそれではすぐに、声を上げないリスばかりの集団になるはずだ。声を上げる本能はどこから生じるのか。(p. 463)

2018年8月24日金曜日

2018年バークシャー株主総会(15)配当は要らんから全部再投資してくれ

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バークシャー・ハサウェイ株主総会での質疑応答から、特別配当そしておなじみの話題である自社株買いについてです。本シリーズ前回分の投稿はこちらです。(日本語は拙訳)

20. バークシャーが特別配当を出す可能性は「非常に低い」

<ウォーレン・バフェット> グレッグさん、次をお願いします。

<グレッグ・ウォーレン> この質問も、ウォーレンがもっと最近発言された内容に対してです。そのため、「こちらの質問のほうが、くみしやすい」とは言いかねます(バフェットが軽く笑う)。

あなたが最近おはなしされたなかで、「株主へ資本を返還する方法として、配当金よりも自社株買いのほうを好む」とありました。昨年の年次総会で触れたときには、バークシャーの現金残高は増えつづけ、1,500億ドルの限界に達すると、株主へ弁明しがたくなるとのことでした。

普通配当を設定しないことの論理は理解できます。しかし一度かぎりの特別配当であれば、バークシャーの有する超過資本の大きな部分を、株主へ返還するのに効果的な選択肢になり得ると思います。その場合、「普通配当金を恒久的に支払う」とほのめかす必要がありません。

ただし特別配当には、簿価及びBPSがただちに減少する欠点があります。それとは対照的に、自社株買いを大規模に行えば、簿価は減少するもののバークシャーの株式数は減少し、BPSへの影響を抑えることになります。

もし数年たってバークシャーが1,500億ドルの上限に達した時点で、企業買収や自社株買いの面で市場の評価がひきつづき高いままだとすれば、そのときには株主へ資本を返還する方法として、特別配当を一度実施することを検討されますか。

<ウォーレン> そうですね、もし資本を効率的に使えないと考えるようになれば、株主に資本を返す最良の方法をさがすように努めると思います。そしておそらくは、そうするために特別配当を使う可能性は低いと思います。

そうではなく、もし自社株買いで支払う金額が1株当たりの本源的価値以上にならなければ、自社株買いをする可能性のほうが高いと思います。継続株主のみなさんにとって害になると思えることは、決してなにひとつ実行しません。

ですから、もし株の本源的価値がXだと考えたときに、買い戻す株の対価としてそれほどでもない倍率ながらもXを越える金額を支払わねばならないとしたら、自社株買いは行いません。株主の座から離れる者を厚遇する一方で、継続株主の利益を損なうからです。

しかし、もっとも妥当なことであれば、何であろうとそれを実行するつもりです。ただしその案とは、毎日しなければいけないことではありません。そうそう毎日はみつからないからです。

たしか数年前だったと思いますが、みなさんもご存知のように、当社における配当金支払いの是非が決議にかけられたことがありました。そのときB株を保有する方々は47対1で反対票を投じました。なお、チャーリーやわたしなどの株の分は含まれていません。[過去記事]

ですから、「当社の株主になろうとする時点で、そもそもその人は選択しているのだ」と思います。株主という世界あるいは国中をみても、47対1の投票結果がでることはまったくないと思います。

しかし、当社では株主の一員に加わるという時点で自己選択がなされています。「すべての株主にとって利益になることであれば、なんでもしてほしい」と、株主のみなさんはわたしたちに対して期待を寄せています。当然ながら、「事業を通じて資本を効果的に運用するなど、到底無理だ」とわたしたちが心底考えるようであれば、なんとかして資本を会社から取り出さねばなりません。

取締役の面々をみると、当社の株式を大量に保有しています。ですから、「当社のオーナーであるかのように、彼らは物事を考えるだろう」と期待してよいと思います。だからこそ彼らは取締役会の一員であるわけです。

また「当社の経営陣も、当社のオーナーであるかのように物事を考える」と受けとめてよいと思います。やるべきことを探し続けるよりも妥当だと思えば、当社の全オーナーに対して資金を返還することでしょう。

ただし、この第一四半期ではたしか4月だったと思いますが、正味にして150億ドルに近い金額を投資しました。

その上、世界がいつまでも超低金利であるわけではないですし、相対取引の価格水準が高いままでもないと思います。

ですからわたしたちは、もっとも理にかなったことを実行していきます。しかし、多額の特別配当を一度実施するという状況は、わたしとしては想像しがたいことです。もし株主のみなさんに議案を出せば、チャーリーもわたしも以前の議決には参加しませんでしたが、おそらく大差をつけて否決されると思います。わたしとしてはそうなるほうに喜んで賭けます。

チャーリーはどうですか。

<チャーリー・マンガー> 既存のシステムがうまく機能し続けているときに、それを変えねばいけないのは何故ですかね。それこそ大多数の株主が、そのやりかたに慣れ親しんでおり、そのやりかたでうまくいっているわけですから。ただし状況が変われば、心を変える準備はできていますよ。事実が変化すればのことですが。

<ウォーレン> そうです。過去にも何度かそうしてきました。

<チャーリー> そのとおり。

<ウォーレン> そうですよ。

<チャーリー> ただし、「少しばかり難儀だった」とは言い添えておきますよ(笑)。

<ウォーレン> いつも彼はそうやって、わたしを引きおろすわけです。

20. “Very unlikely” Berkshire would pay a special dividend

WARREN BUFFETT: OK, Gregg. (Laughter)

GREGG WARREN: Warren, this question’s also based on something you said more recently, so I can’t guarantee it’s going to be any easier. (Buffett laughs)

You recently noted that you prefer share repurchases over dividends as a means for returning capital to shareholders should Berkshire’s cash balances continue to rise and hit the $150 billion threshold you noted as being difficult to defend to shareholders at last year’s annual meeting.

While I understand the rationale for not establishing a regular dividend, a one-time special dividend could be a useful option for returning a larger chunk of Berkshire’s excess capital to shareholders without the implied promise to keep paying a regular dividend forever.

The drawback with the special dividend, though, is that it would lead to an immediate decline in book value and book value per share. Whereas a larger share repurchase effort, while depressing book value, would reduce Berkshire’s share count, limiting the impact on book value per share.

If we do happen to get a few years out and Berkshire does hit that $150 billion threshold, because valuations continue to be too high, both for acquisitions and for the repurchase of company stock, would you consider a one-time special dividend as a means for returning capital to shareholders?

WARREN BUFFETT: Well, if we thought we couldn’t use capital effectively, we would figure - we would try to figure out the most effective way of returning capital to shareholders. And - you could - I would have probably - I think it’d be unlikely we’d do it by a special dividend.

I think it’d be more likely we’d do it by a repurchase, if the repurchase didn’t result in us paying a price above intrinsic value per share. We’re never going to do anything that we think is harmful to continuing shareholders.

So if we think the stock is intrinsically worth X, and we would have to pay some modest multiple even above that to repurchase shares, we wouldn’t do it because we would be hurting continuing shareholders to the benefit of the people who are getting out.

But we will try and do whatever makes the most sense, but not with the idea that we have to do something every day because we simply can’t find something that day.

We had a vote as you know - I don’t know, a few years back - on whether people wanted a dividend. And - the B shares - so I’m not talking my shares or Charlie’s or anything - but the B shares voted 47 to one against it.

So I think through self-selection of who become shareholders - I don’t think shareholders world - or countrywide - on all stocks would vote 47 to one at all.

But we get self-selection in terms of who joins us. And I think they expect us to do whatever we think makes sense for all shareholders. And obviously, if we really thought we never could use the money effectively in the business, we should get it out, one way or another. And -

You’ve got a bunch of directors who own significant - very significant - amounts of stock themselves. And you can expect them to think like owners. It’s the reason they’re on the board.

And you can expect the management to think like owners and - owners will return money to all of the owners if they think it makes more sense than continuing to look for things to do.

But we invested in the first quarter, maybe - have to look it up on the - well, certainly through April - probably close to 15 billion or something like that, net, so -

And we won’t always be in a world of very low interest rates - or high private market prices.

So we will do what makes the most sense. But I can’t see us ever making a special - almost - it’s very unlikely we would just pay out a big, special dividend. I think that if we put that to the vote of the shareholders, and Charlie and I did not vote, I think we would get a big negative vote. And I’d be willing to - be willing to make a bet on that one.

Charlie?

CHARLIE MUNGER: Well, as long as the existing system continues to work as well as it has, why would we change it? We’ve got a whole lot of people that are accustomed to it, have done well under it. And if conditions change, why, we’re capable of changing our minds, if the facts change.

WARREN BUFFETT: Yeah, and we’ve done that several times.

CHARLIE MUNGER: Yes.

WARREN BUFFETT: Yeah.

CHARLIE MUNGER: Although, I must say, it’s a little hard. (Laughter)

WARREN BUFFETT: He always brings me back to earth.